〜 いきているきろく特別編 〜
第39回日本SF大会参戦記

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2001/08/18 (土) 第40回日本SF大会参戦記(第1日)

会場へ

_ 古西さんのドライブで幕張へ。海浜幕張駅周辺で降ろしてもらう。

_ 幕張メッセ方面へ向かう若者が異様に多かったり。そしてダフ屋が横行!SF大会も随分様子が変わりましたね(違)。

_ 会場へ辿り着くと、ちょうど開場したところだった。列に並ぶ人々がもそもそと青い紙(参加証)をかばんなどから取り出し始めると、驚く若者が斜め前に。SUMMER SONIC 2001はもっと向こうだって。客層で気付かないものだろうか?(^^;

_ 受付を終えて、プログラムブックなどの入った袋を頂く。おお、今回の目玉、名刺も。左上に多国語で「第40回日本SF大会 未来国際会議」と書いてあるようだ。なんだかかっこいい(…が、実はこの外国語は全て間違っているということが高野史緒さんにより指摘されている)。

_ オープニング前に会場をぶらつく。展示ホールのSF広場に行ってモノリスを見たり。

まだ準備中といった雰囲気のSF広場

_ さて、オープニング会場に向かおう、というところで初めての名刺交換を求められる。小学生のお子さんに(^^;。(このお子さん、気になっていたので調べてみたところ、藤田雅矢さんの息子さんだった(^^;)

オープニング

_ 10:00、オープニングアニメは、武田実行委員長から「間に合いませんでした」との報告。半ば予想通りか(^^;。後日ネット配信するそうなので、期待して待っていよう。

_ 引き続き、「ライブ版『教養』」。小松左京氏に対し、高千穂遙、鹿野司2氏がインタビューする形式のパネル。小松左京氏の話はいろんな方向に飛んで、両氏が抑えるのに一苦労。それにしても「生きている小松左京氏を生で見られるのは今年が最後かも」と、去年のSF大会で思ったものだったが、今年も元気な姿が見られてなにより(^^;(というか去年より明らかにパワーアップしている)。

「ライブ版『教養』」の1コマ。

昼〜夜

_ 12:00、「宇宙SF作家クラブパネル」。…とプログラムブックに書いてあったし、タイムテーブルにも「宇宙SF作家パネル」と書いてあったが、正しくは「宇宙作家クラブパネル」?パネラーは宇宙作家クラブの方々。ロケットの話で笹本祐一氏の舌が動き始めるとなかなか止らない感じだった。後は宇宙SFを書く時に計算はするか?とか。

_ 13:30〜の「ファングループ連合会議」、ちらっと覗いてみたけどなかなか始まらないようなので、14:00〜の「庵野秀明と愉快な仲間たち」へ。すでに企画は始まっていたのだが、部屋は満杯で熱気が凄い。前に誰がいて喋っているのかわからない。辛うじて庵野氏が見えるのみだった。おや、何故かとり・みき先生もいるぞ。話はなんだかとりとめもなかった感じ。最後の質疑の時間では「○○(アニメ作品)はSFだと思いますか?」という質問がやたらと飛んでいた。あと、「廃棄物13号」は先日試写を行ったとのこと。

_ 15:30からの空きコマにSF広場をぶらついて、次のコマに行こうという時に、鶴田謙二先生のサイン会があるのを知る。ああ、エマノンを描いてもらわねば…と思っていたが、今回のサインは著作本を買わないとダメだということを知り、そうこうしてる間に規定の人数が埋まってしまって貰えずじまい。ああ(本を買わないとダメというのは携帯メールサービスで流れていたのだけど、会場内の多くの場所がJ-PHONEでは圏外で、メールがなかなか届かなかったというのが敗因)。あとこの時間、ステージでは4択のクイズ大会が。さすがに正解者がなかなか絞れないためか、星新一問題(「○○」という作品の主人公は?1エス氏・2エヌ氏・3エフ氏・4エヌ氏、みたいな)ってのが時々出たり。殆ど勘ですな…。勝ち残った正解者には「でじこの人生ゲーム」が振る舞われていた。それもまるで無尽蔵であるかの如く。しかし結構かさばるため、うっかり勝ち残って貰ってしまうと大変なようだった(^^;。

ダイコンフィルムに登場したキャラの衣装の展示が

_ 16:30、この時間は特に行きたい企画が並列していて困ったが、「瀬名秀明 SFとのセカンドコンタクト」へ。野尻抱介さんと瀬名さんの噛み付き合いを期待していたわけではないが、非常におだやかな展開。会場内で配布された「SFセミナー2001」の分厚い講演資料、瀬名さんの自腹だそうで、貰ってしまってなんだか恐縮…。この企画の内容については後日瀬名さんがご自身のページで公開される予定。

_ 18:30、「星界雑談会」。最初の30分はアニメ「星界の戦旗II」第1話の上映で、その後座談会。去年不参加だったジント役の今井由香さんも参加。アーヴの軍隊は文化系のノリで、ジントだけが体育会系とか、そんな話題が。20:00少し前、中座。

星界雑談会、雑談中。

_ SF大会に参加している加藤さん・梅本さんや、かいふさん・古西さんたちと、プレナ幕張で紅茶関係者中心のミニオフ。加藤さんたちとはこの日初めて会ったので、ここで名刺交換をしたり。しかし何故か、みかか関係の人が多い面子だった。

日が変わるまで

_ 再び大会会場へ戻る。すでにこの日の国際会議場の企画は終了しており、参加者はみなSF広場の中。広場に敷かれたタタミやカーペットの上などで企画が進行。すでに22:00スタートの企画は始まっていた。広場での企画は仕切りがない分、入り込みやすい…かと思いきや、各企画の可聴範囲が限られていたり、クロスファイヤーしたりして、各企画に溶け込むには前のほうにいないと辛い状況だった。森岡浩之ファン集会を後ろのほうで座って参加してるんだか参加していないんだかよくわからない状況で、とにかくいた。森岡先生が呂律が回らない状況になっていくのはわかった(^^;。終盤は質問も回答もやばめだったような。

_ お願い事を書いた名刺が突き刺され、お賽銭箱まで置かれたモノリス、この頃には注連縄が付けられていた(^^;。


2001/08/19 (日) 第40回日本SF大会参戦記(第2日)

日が変わってから夜明けまで

_ 30時間途切れないので、とりあえず0:00からのことは19日付けで書こう。

_ 0:00台はいろいろとぶらついていた。会場奥のテントでアニソンの大合唱がパワフルに続いている横でカップラーメンを食べたり、コンセントを見つけて携帯電話の充電をしたり、2003年の開催が決定したT-CONの宴会で振る舞われる酒を頂いたり、サバイバーショット選手権の様子を見物したり。そろそろマグロになる人もかなり増えてきたが、まだまだ元気に会場内を動いているゲストの人も見られたり。

_ 2:00からステージで、お待ちかねの「フランスファイブVS愛國戦隊大日本」。「愛國戦隊大日本」はカラオケでは定番(^^;だが、映像を観るのは初めてで、メイキングも含めて非常に楽しめた。しかしもう20年前の作品ということになるのか…。一方の「銃士戦隊フランスファイブ」は、「大日本」にインスパイアされたフランス人が作ったという作品。「大日本」だけでなく、本物の戦隊モノもちゃんと見た上で制作しているのであろう。オープニングが「バイオマン」OPの替え歌、エンディングが「ジェットマン」EDの替え歌だったし。殺陣なども勉強しているようだ。造形がイマイチだったが、2話の予告を見た限りでは、次作ではかなり改善されている模様。内容的には「大日本」が自国の変なイメージをギャグに転化させているのに対し、「フランスファイブ」はどっちかといえばお国自慢っぽい感じが若干漂う。でも「実はフランス人というのはエッフェル塔が自国の文化の代表と他の国の人から言われるのをあまり好ましく思っておらず、エッフェル塔に対して複雑な感情を抱いているので、エッフェル塔が実は世界の平和を守る施設だった、という設定は、フランス人にとって笑いがとれることなのかもしれない」という赤井孝美カントクの解釈(記憶が定かじゃないので実際言っていたこととはかなり違っているかも…)には、なるほどと思ったり。そういやエッフェル塔ができた当時、パリの人には景観を壊すとかで不評だったという話がありましたねぇ。今はどうなんだろう?

フランスファイブVS愛國戦隊大日本

_ 「ネット系SF者オフ会」にも参加したかったが、完全にこの企画の裏だったので参加できず…。

_ 引き続いて「幻のダイコンフィルム上映会」。「DAICONIII」「DAICONIV」のオープニングアニメは何度か見たことがあったけれども、「怪傑のーてんき」は初めて(^^)。武田さんが大活躍で、予告編では(あれ、本編が流れたのだったかな?)菅浩江さんも出てきたり。「大日本」とそのメイキングが再び流された後、先日DVDで発売された「ダイコンフィルム版帰ってきたウルトラマン」。アマチュアとは思えない特撮と、庵野氏がそのまま大きくなって戦ってしまうギャップがなかなか。なお、著作権の問題をクリアして市販化が実現した「帰ってきたウルトラマン」以外の作品についても市販化すべく交渉中らしい。

_ すでに5:00を過ぎている。はっきりいって非常に眠たいのだが、たまたま通りがかりで見た「あやしい自主映画上映会」、「北斗の拳の映像にいなかっぺ大将の主題歌」やら「ゆく年くる年で寺の鐘をつくシーンがターミネーター」といった大爆笑映像が目にとまる。これ、もう一度見てみたいなぁ…。著作権の関係でなかなかお目にかけられなさそうだけど。この企画は好評だったためか、次の「よいこの時間」の開始時間を遅らせて続けられた模様。

_ さすがにそろそろちょっとは寝よう、と思っていたところ、アートギャラリーの前のテレビモニター付近で人が集まっているのを発見、近付いてみると野尻抱介先生が「ロケットガール」のパイロットフィルムを流しているところだった。うぉ、こんな時間まで起きていてよかったぜぃ。テレビシリーズ26話でTV局に売り込みたいとのこと。期待。

いつのまにやら朝

_ で、寝場所を求めて彷徨うが、タタミもカーペットもマグロで一杯。SF広場を出て、辛うじて空いていた2F通路の腰かけで横になるも、そこは外からの風が入り込む場所で、寒くて寝られず。みんなよくこんな場所で寝られるなぁ。

_ 横になっているうち、SF広場のほうでは「ラジオ体操」の時間に。…しかし、聞こえてきたのは明らかにラジオ体操ではない(^^;。どうやら最後はエアロビだったらしい(苦笑)。タタミやカーペットで寝ていた人の多くは、やかましくて起きてしまったんじゃないだろうか。

_ 8:30、ホテルニューオータニ幕張でタダ飯を、るささん・Lisaさんと一緒に。るささん達がホテルに荷物を置きに来た時とチェックインした時とで、朝食券を二重に頂いてしまったため、その余り分を頂いたのだった(^^;。ありがたき。

30時間の終盤戦

_ ホテルから会場に戻ってくると、SF広場では銀色風船が増殖中。1個貰う。モノリスもいよいよ最終形態へと…(笑)。

銀色風船が何時の間にやら大量発生 朝9時30分頃のモノリス様

_ 10:30、「電撃SFの部屋」へ。電撃系の作家さんがずらりと顔を揃える企画、だったわけだが、パネラーも参加者も殆ど眠たそうで、実際寝ている人も結構いた…。話も司会の質問に各作家が答えるような単調な展開となり、作家同士の喋り合いなどが見られなくてイマイチな感じ。まぁ、企画の時間が悪すぎたのかもしれないが。

_ 12:30、国際会議室でのメイン企画4「いつでも未来」へ。司会は牧眞司さん、柏崎玲央奈さん、パネラーは瀬名秀明さん、井上雅彦さん、菅浩江さん、森岡浩之さん、野尻抱介さん(座席順)。この座席順、意図的な感じがするのだがどうなんだろう。作家になった経緯のような話から始まり、最後は「未来への展望」について…って殆ど眠気のために覚えていないのだけど(ダメ)、菅さんが綺麗にまとめていたのが頭の中に残っているなぁ。

_ コンベンションホールに戻ると、すでにエンディング第1部のコスチュームショウが進行中。それが終わると暗黒星雲賞の発表。いかん、今年は1票も投じていない。コスチューム部門で受賞したルリルリとさくらのコスプレ姉妹、受賞の感想を尋ねられて「バカ?」と答え場内大爆笑。企画部門「上映されなかったオープニングアニメ」と自由部門「モノリス」で武田氏が(怪傑のーてんきの姿で)2度登壇。ゲスト部門の小林めぐみさんは行方不明。

_ 休憩時間の間に前の方に移動したら、斜め前方にアルファシステムの芝村氏がいるのを発見。そしてエンディング第2部。SFファンジン大賞の発表から。神林長平夫人にしてFC会長の高柳カヨ子さんが柴野拓美賞を受賞したり。

_ 続いて星雲賞授賞式。今年の副賞は表彰状がプリントされたTシャツ(笑)。受賞者名もプリントされているので一応世界に1つしかないものらしい。メディア部門では『高機動幻想ガンパレード・マーチ』が受賞し、芝村氏が登壇。アート部門では鶴田謙二先生が2年連続受賞。去年はSFマガジンの表紙という要素が大きかったと思うけど、今年はエマノン効果があったかな?ノンフィクション部門の受賞作が発表された時に笑いが起こったが、これは受賞者の長谷川裕一さんがゲストで来る予定だったのが風疹(^^;で来れなかったため。で、NHK出版の高原さんが代理受賞。日本短篇部門は…「あしびきデイドリーム」(^_^)。梶尾真治先生が来られなかったのが残念だったが、娘さんが「ガンパレ」の開発に携わっているため史上初の親子同時受賞(^^;となって喜んでいる、という嬉しそうなコメントが、代理受賞した徳間の担当編集者・大野氏から伝えられた。次は孫を含めて親子3代受賞を狙うとか(^^;。日本長篇部門は『永遠の森 博物館惑星』。菅浩江さんがスタッフの制服姿で登壇。だんなの武田議長から表彰状を受け取るシーンを見た時はなんだか可笑しかったが、受賞のスピーチの際、込み上げてきた思いを堪え切れずに泣いてしまった菅さんを見て、もらい泣きしてしまう。SF大会の歴史の重みが、そこにあった。

受賞した芝村の人。

_ そして、武田康廣氏がファングループ連合会議議長を辞任する発表が正式になされ、次の議長となる牧紀子さんが紹介される。最後に、オープニングアニメが無かった代わりにエンディング映像があるということで、スクリーンに写される。モノリスが会場に設置され、色が塗られ…最後は、注連縄がつけられて賽銭箱が置かれ、願い事を書いた名刺が突き刺された姿になってしまった、デジカメ画像だった(^^;。

そして帰宅

_ 30時間ぶっ続けの今大会、これにて終了。30時間まともに眠らずじまいだったなぁ。有楽町まで戻って、梅本さん、るささん達と夕食を摂った後、20:00過ぎに新幹線に乗って帰路へ。帰りの車内では寝ると危険なのでずっと起きていたが、帰り着いてから爆睡したのは言うまでもない。銀色風船は家まで持って帰って、浮かぶ力がなくなってきたところで袋を破いて声変わり実験を。

感想とか

_ 今回は色々な試みがあったが、名刺交換はいい企画だったと思う。自分はそれほど積極的に交換しなかったけど、よかったら来年もこういうのがあって欲しいなぁ。その時はもっと積極的に動いてやる…。

_ 携帯メールサービスは、会場内の一部で圏外になるという壁に阻まれて、今一つ役に立たず。あと、文字数の関係で最後まで読めなかったり…。

_ FMラジオは用意したけど、全然聞かなかった(^^;。どーだったんでしょう。

_ ブードゥーボードも知り合いがそんなに参加していたわけではないので、使わなかったなぁ。

_ 30時間ぶっ続けはさすがに辛い(^^;。来年は温泉で体を休めよう。…って、やっぱり来年も参加するのか<をれ。

_ SF広場の音響は厳しかった…。会場が開放的であるというメリットを帳消ししてしまっていた。

_ それにしても会場内、逢う人は逢うし、逢わない人は全然逢わないものだ…。

_ では、来年、島根・玉造温泉の「ゆ〜こん」で。


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