〜 いきているきろく特別編 〜
第43回日本SF大会参戦記

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2004/08/21 (土) 第43回日本SF大会 G-Con初日

会場へ

_ 2年ぶりに日本SF大会に参加。1週間程前に参加確定となったため、準備不足甚だしい。会場は岐阜、長良川球場に隣接する長良川国際会議場。

_ JRで岐阜入りした後、宿泊先の都合で名鉄新岐阜駅まで歩いて移動。そこから会場までは路線バスで移動。路線バスという交通機関を使うのは久しぶりだなぁ。しかしどれが会場にたどり着けるバスなのかがわかりにくくて迷った…。でもバスに乗ってみたら、一目で目的地が同じだということがわかる乗客がたくさんいた(^^;。

_ ふとバスの車内の二人ほど前を見てみると、ツール・ド・フランスでランス・アームストロングらがつけていた「LIVESTRONG」のリストバンドをつけている人を発見。ん?頭にバンダナ、口周りに髭、という全盛期のパンターニのような格好…あれ、もしかして高千穂遙さんじゃないですか(^^;。声をかけたかったけど、さすがに車内の人をかき分けてまでして近寄る訳にもいかず、話しかけそびれてしまった。

オープニング〜星雲賞授賞式

_ オープニングが行われる大ホールでは前から4列目ぐらいに座っていたが、座席最前列の前の床(ステージの一部だったかな…動き出すまでしっかり見ていなかったので記憶が曖昧)が突如動き出して、10列ほどの座席が出現(^^;。「前の方にお席ができましたので、どうぞお詰めください」。いきなりいい演出だ。

_ オープニングアニメは何故か(苦笑)途中でフリーズして、線画に。

_ 開会式後は柴野拓美賞授賞式→星雲賞授賞式。受賞作はこちら。個人的には梶尾真治さんが「黄泉びと知らず」通算4度目(日本短編部門)の受賞したのが嬉しかった(^^)。副賞は岐阜提灯2個。両手に持たされて、受賞者のほとんどが困惑(^^;。ほぼ全員が後ろの椅子の上に提灯を置いて受賞コメントを述べていたが、唯一梶尾さんだけが提灯を持ってコメント。「社長時代は太鼓持ちだったけど、専業作家になった途端、提灯持ちになってしまいました。」で会場爆笑、「これからはSFの提灯持ちでがんばりたいと思います。」と続け喝采。「新潮社(受賞作は新潮社から刊行されてる)には、直木賞・芥川賞の担当者はいるけど、星雲賞の担当というのはいなかったので、今回つくってもらいました。」とも。そういえば、新潮社から星雲賞出たのは初めてなんだなぁ。

星雲賞副賞の岐阜提灯

_ あと、登壇者でうけたのは小川一水さん。「今日スクーターで来たんですけどねぇ…」。そしてコメントを述べる前にカメラを取りだしてきて、「こういう珍しい景色は撮っておかないと…」と言ってパシャ(^^;。この行為が後に小川さんを暗黒に陥れることになろうとは…(苦笑)。

_ オープニングイベントが終わった後、最初の企画が始まるまでしばらくディーラーズルームをうろつくことに。再来年のSF大会「ずんこん」の主催者さんたちが、大会名の由来となっている宮城名物「ずんだもち」を配っていたので食べてみる。枝豆をすりつぶしてつくった餡の中に、餅が入っているというもの。おいしかった。

本日の催し物はSF大会 ディーラーズルームを上から眺める

梶尾真治パネル

_ 1コマ目の時間が来たので、「梶尾真治パネル」の会議室へ移動。内緒のお話がいっぱいで書けない内容が多いなぁ(^^;。「黄泉がえり」の裏話や、専業作家となってからの生活の変化のお話とか。特に、執筆ペースには驚かされた。最前列に座っていた笹本祐一さんが月産100枚ぐらいと言ったのに対し、「僕は今、月200枚ぐらい書いています」。しかも今月はもう書き終えていて、来月は上旬の内に200枚書き上げてしまう予定だとか。なぜ来月は早々に書き上げるのかというと、11月にNHK-BSで放送される「おーい、ニッポン」の熊本県の回の中で放送される映画の原作原稿の執筆に取りかかるためらしい(ちなみに制作予算の関係で内容はSFではないとのこと(^^;)。執筆の時間も、午前中のうちにその日の予定枚数を書き上げてしまったりとか。

_ 後半は質問タイム。「兼業時代はサイズの小さな原稿用紙に鉛筆で書いていたかと思うのですが、専業作家となった今も小さな原稿用紙を使っているのですか」という質問が出たが、僕も訊こうかなぁと思ってたのと同じ質問だった(^^;。出先など、どんな場所ででも書けるようにという必要上の理由から、特製のB6サイズの原稿用紙で執筆をしていたということは有名だけど、専業となってその必要性がなくなったから、もしかしてもう使わなくなったかなぁ、と思ったのですが、今もなお使っているとのこと。質問者より「年をとって小さい字が見えづらくなってきていませんか」と訊かれたことに対しては、マス目いっぱいに大きな字で書けば問題ないですよ、とのこと。特製原稿用紙の在庫もまだまだあるらしい(^^;。あとは、最近見た映画の話とか、読書量に関する話とか。

_ 企画終了後は百鬼丸さん画のシールをもらい、さらに持ってきていた本(『スカーレットスターの耀奈』)にサインをしてもらった。この後は作品のための取材に出られるということでお別れ。

「SF者の本棚」ライブ

_ 2コマ目が困った。あまりこれと言って見たい企画がない。今回は特に見たい企画が偏っていて、とりわけ両日の1コマ目に集中してしまった。「梶尾真治パネル」の裏の「菅浩江”永遠の森博物館惑星”の世界を語る」「前田建設ファンタジー営業部 特別プレゼンテーション」「竹内正実テルミンコンサート」はどれも行ってみたかった…。特にテルミンは「ゆ〜こん」の時に聞きそびれているし、おまけに演奏者が日本におけるテルミン演奏の第一人者だということで、是非生で聴いてみたかったのだけど…。で、この2コマ目は最終的に「SF者の本棚」ライブに行く。立ち見。プログラムブックには「『SFとは筋の通ったバカ話である』というコンセプトの元、ヴェルヌ、スミスからソウヤー、イーガンまで、古今東西の傑作SFを、発想の『バカ度』を基準に紹介。」とあったが、企画が始まってみるとあんまりそんな話をしていた印象がない。どっちかといえば実際にあったバカな航空機のお話だとか、バカな宇宙開発のお話だとか、そういうのが多かったような。ゲストが笹本祐一さんだったから、そっち方面に話が傾いていた感じ。

自主映画人間牧場〜勝つのは作家か観客か!?

_ 2コマ目終了後、再びディーラーズルームへ行き、時刊新聞のバックナンバーを購入する。と言っても今回売られていたのは2000年版、2001年版の縮刷版で、それ以前のは持ってきていないと言われた。自分が参加している回の時刊新聞は何とか揃えておきたいな。

_ 3コマ目も、どうしても参加したいというほどの企画がない。「すごい科学で守ります!in C-Con」の部屋は凄い人出で、企画を堪能できそうになかった。そのうちにディーラーズルーム上の3階以上の回廊にはどうやって行ったらいいのだろうか、とか思い始めて、いろいろと彷徨き始めた。長良川国際会議場は安藤忠雄氏の設計で、会場内部がダンジョンのように複雑(^^;。しかしふと外へ出てみたら、外は外でやっぱりダンジョンだった(^^;。攻略意欲にそそられて、屋上に至るまでほぼくまなく歩き回ってしまった(閉鎖されていた場所は除く)。後で暗黒星雲賞に投票したのは言うまでもない。

_ 結局、3コマ目は大ホールで行われていた「自主映画人間牧場〜勝つのは作家か観客か!?」に落ち着く。酒徳ごうわく氏の「クビレンジャー」あたりが上映されているところだった。時刊新聞に、岐阜駅方面の終バスが3コマ目終了時間より前なので注意、と書かれていたことから、何分までいようか、と気が気でならなかったが、最後にかの有名なタクラビジョンが登場したので、終バスの時刻はもう考えないことにした。いやもう、笑い転げた…。

_ 他の人のレポートによれば、最初に上映されていたのは吉村文庫の「科学情報ウドン・スパゲティ」だったらしい。まぁこれは、DVDで持っているからなぁ(^^;

ホテルへ

_ 企画が終了した頃には時刊新聞に載っていた終バスの時間も十に過ぎていた。バスはもう無理だな、と思いつつ、外に出る。確かに国際会議場前のバス停の終バス時間は終わっていた。しかし、別系統が通る国際会議場北口というバス停はまだ何本も残っていた。くそ、騙されて歩いて帰るところだったじゃないか…。

_ 名鉄新岐阜駅前で降り、ホテルでチェックインしたのは21:15ぐらい。遅い夕食(兼昼食…)を摂った後、「ベスト地球・海洋SF」の各部門のどれに票を投じるか考えて、会場から持ち帰った投票用紙に記入してから、就寝。オープニングで言われたように殆どあらすじを読んで決めたのだけど、そんなのでよかったのだろうか(^^;。




2004/08/22 (日) 第43回日本SF大会 G-Con2日目

会場へ

_ 朝7:00に起きて、9:00過ぎには会場へ。しばらく会場には入らず、周辺をぶらつく。ダンジョン国際会議場の写真を撮っておこうと思ったからだが、あまりいい絵は撮れなかった…。

複雑な会場の一部

クイズ! SFへキサゴン

_ 10:00より1コマ目。このコマも行きたいなぁという企画が5つ程固まっている(-_-;。その中で、「クイズ! SFへキサゴン」に行くことにしたが、これが大当たりで、非常におもしろかった。要はフジテレビ系で放送されている「クイズ!ヘキサゴン」のSFクイズ版なのだが、解答者のSF知識どおりには行かない展開と、実は本業は司会者なんじゃないかと言うぐらい見事だった大森望さんの司会っぷりで、テンポ良く進んでいった。時間もほぼきっかり1時間半。展開を詳しく書くと…(覚え間違いしてたらごめんなさい)。

_ 用意された問題の事前解答者と解答率はこんな感じ。

女子中学生
22%

池袋ジュンク堂
書店員
0%

神田・飯田橋
サラリーマン
1%

江東区花火大会
見物人
20%

SFファン
9%

女子中学生
33%

池袋ジュンク堂
書店員
22%

神田・飯田橋
サラリーマン
36%

江東区花火大会
見物人
60%

SFファン
22%

女子中学生
67%

池袋ジュンク堂
書店員
56%

神田・飯田橋
サラリーマン
43%

江東区花火大会
見物人
70%

SFファン
80%

女子中学生
88%

池袋ジュンク堂
書店員
100%

神田・飯田橋
サラリーマン
64%

江東区花火大会
見物人
80%

SFファン
90%


SFファンといっても様々だろうし、花火の見物人…サンプルは一般の人なのか?神田・飯田橋サラリーマンって、場所が場所だけにどういう会社のサラリーマンか読めるような…。ジュンク堂書店員はSF担当者を外してあるとのこと。

_ 解答者は、長谷川裕一、北野勇作、久美沙織、小川一水、笹本祐一、とり・みき。会場入り口に優勝者予想をする張り紙があったが、北野さんへの票が少ない…。優勝しそうなのは長谷川さん、笹本さんあたりか?

_ で、クイズ開始。第1問目の出題者は長谷川裕一さん。
長谷川さんはまず、女子中学生33%の問題を選んだ。

・映画『マトリックス』シリーズのタイトルは、『マトリックス』、『マトリックス リローディッド』、では三本目のタイトルはなんでしょう?

「三作目って、まさか引っかけでアニメーテッドのやつが答えじゃないよね(笑)」と笹本さん。
で、長谷川さんは予想通り北野さんをまず指名。しかし…

北野勇作…マトリックス・レボリューション(正解)

意外にもと言っては失礼ながらも、北野氏正解。しかし、正確には「マトリックス・レボリューション」。正誤判定を務めていた三村美衣さん(企画の立案者でもある)が北野さんの解答を見て“北野さん合ってる!”と驚き、「ズ」が抜けているのに気づかず、合の印(正解の印)を押してしまったようだ(^^;。結局、北野さんがこれだけ合っていれば充分ということで、長谷川さんに×が1つついてしまった。

長谷川裕一 北野勇作 久美沙織 小川一水 笹本祐一 とり・みき
×          

ちなみに、他の人の解答は…

久美沙織…マトリックス・リボリューションズ(不正解)
小川一水…ネイル・マトリックスレボリューション(不正解)
笹本祐一…マトリックス・トゥルバッドエンド(不正解)
とり・みき…マトリックス 地球最大の決戦(不正解)

で、全員不正解。とりさんのは、怪獣映画か?結局、一番正解に近い答えを書いていたのは北野さんだった(^^;。

_ 第2問目の出題者は北野さん。
SFファン90%の問題を選ぶ。

・かんべむさしの「決戦日本シリーズ」、阪神タイガースと日本シリーズを戦うパリーグの球団はなんという球団でしょうか?

決戦の後には「!」が入らなかったっけ、と言う大森さんに対し、会場にいた日下三蔵さんより、「・」です、という指摘が入る。
プロ野球を知っていれば勘で答えられなくもない問題だけど、すでにその球団はないのでやはり読んでいないと難しいか。

75年の作品なので若い人ほど知らないだろう、ということで小川さんを指名。

小川一水…コンサドーレ札幌(不正解)

プロ野球の球団じゃねー。(^^;
続いて久美さんを指名。

久美沙織…ガンバ大阪(不正解)

関西という点では近いけど、やっぱりプロ野球の球団じゃないし。
北野さんはさらに長谷川さんを指名。

長谷川裕一…ライオンズ(不正解)

やっとプロ野球の球団。鉄道会社という点では近いけど…。
ということで北野さんは指名をここでストップ。
残りの2人は…

笹本祐一…阪急ブレーブス(正解)
とり・みき…阪急ブレーブス(正解)

さすがにご存じ。というか、不正解者だけを見事に指名した北野さん、みんなの予想を裏切って快調な出だし。一方、長谷川さんは早くも×2つでピンチ。

長谷川裕一 北野勇作 久美沙織 小川一水 笹本祐一 とり・みき
××   × ×    

_ 第3問目は久美さんが出題者。
池袋ジュンク堂書店員100%の問題。

・自分が受けた児童虐待を赤裸々に告白したデイヴ・ペルザーの書籍のタイトルは、『“○○”と呼ばれた子』…○○に当てはまる言葉は何?

デイヴ・ペルザーという著者の名前は覚えていなくても、『“○○”と呼ばれた子』というタイトルでわかるでしょう、とのことだったが…。
久美さんはとりさんを指名。

とり・みき…SF(不正解)

場内爆笑。SFと呼ばれて虐待を受ける子供の様が脳裏に浮かぶ(^^;。
久美さんは安全に指名をストップ。
しかし他の解答者は意外にも…

長谷川裕一…“おまえなんかうちの子じゃねえ”(不正解)
北野勇作…よいこ(不正解)
小川一水…それ(不正解)
笹本祐一…It AI(不正解)

なんと全員が結果的に不正解の解答を書いていた。長谷川さん、答え長すぎ(^^;。小川さんの「それ」は本では「It」の上に書かれているらしいが、却下された。

長谷川裕一 北野勇作 久美沙織 小川一水 笹本祐一 とり・みき
××   × ×   ×

_ 第4問目は小川さんによる出題。
女子中学生88%の問題は、易しい問題かと思われたが…

・バレンタインデーに女の子同士で交換するチョコのことを何というでしょう?

女の子同士で交換するのか…。会場の人で答えがわかる人を訊いてみたら、数人ぐらいしか手を挙げなかった(^^;。「チョコレート会社のホームページにも書かれています。勘で答えても当たるような答えです」とのこと。「解答者は答えを考えなくていいんですよ」と言われた小川さんが考えた答えは「プリキュアチョコ」(^^;。

で、小川さんはここまで×がついていない笹本さんをまず指名。

笹本祐一…メルチョコ(不正解)

言葉の響きとしては狙いは悪くなかった?
さらにもう1人、×のついていない北野さんを指名。

北野勇作…フェミニズムチョコ(不正解)

そういうのはフェミニズムと言わない!とフェミニズムの人に怒られそうな解答(^^;。
さらに、端の席で指名されずに通り過ぎるのをひっそりと待っていた、×が2つで後がない長谷川さんをも指名。

長谷川裕一…ユリチョコ(不正解)

場内の爆笑を誘う見事な(アブない)誤答(^^;。しかしこれで×3つとなり長谷川さんは退場。1巡目が終わる前に戦列を去ってしまった。小川さんはここで指名を終了。3人に×をつけたということで、小川さんの×が1つ減ることに。
残る2人の解答は

久美沙織…なかよしチョコ(不正解)
とり・みき…エスチョコ(不正解)

結局全員不正解。正解は「ともチョコ」。それにしても、ここまですごい正答率の低さだ…。

長谷川裕一 北野勇作 久美沙織 小川一水 笹本祐一 とり・みき
××× × ×   × ×

_ 5問目は笹本さんによる出題。
江東区花火大会見物人80%の問題。

・モスラや小さな人が生息する南太平洋の島の名前はなんというでしょう?

江東区花火大会見物人80%が正解した問題かよ…。事前解答者の偏り具合がわかるというか。ちなみに不正解者の1人は荻野目悠樹さんだったとのこと。若い人ほどわかりにくい問題か。

笹本さんは北野さんを指名したが…

北野勇作…インファント島(正解)

何と北野さん、答えを知っていた!(^^;笹本さん、痛恨の×2つ目。
他の解答者の答えは

久美沙織…インファント島エレマン島?(正確な解答を記録できてません…いずれにしても不正解)
小川一水…インファント島エレファント島(不正解)
とり・みき…インファント島(正解)

久美さんと小川さんがセーブ崩しに走っていた。とりさんはきっちり正解を書いていた。
これで

北野勇作 久美沙織 小川一水 笹本祐一 とり・みき
× ×   ×× ×

となった。

_ 第6問目。とりさんによる出題は、池袋ジュンク堂書店員0%という問題。

・松尾芭蕉の俳句で、「○○や佐渡に横たふ天の河」…○○に当てはまる言葉は何?

SFとは関係のなさそうな問題だが、ある海外SF作品(何て言ってたか失念)にこの句が出てくるんだそうで。大森さんが英語でこの句を詠んだが、聴いた限りでは答えはわからず…。

とりさんはまず、×がついていない小川さんを指名。

小川一水…ハラキリ(不正解)

「横たふ」から想像したか?(^^;次に笹本さんを指名。

笹本祐一…秋風(不正解)

俳句っぽい答えだが、不正解。笹本さん、×3つとなり退場。
小川さんはここで指名をやめることに。
残りの解答者の答えは

北野勇作…荒海(正解)
久美沙織…真白(不正解)

ということで、北野さんが正解を書いていて、小川さんが指名をやめた判断は正しかった。北野さん、凄すぎ…。

北野勇作 久美沙織 小川一水 笹本祐一 とり・みき
× × × ××× ×

1巡目が終わったところで実力者と思われた2人が退場。ここまで得意ジャンルの問題が出なかったのが痛かった。

_ 第7問目は北野さんに出題が戻る。
神田・飯田橋サラリーマン64%という問題。

・「自由が燃える温度」というキャッチコピーで話題のマイケル・ムーアの映画タイトルの元ネタとなったレイ・ブラッドベリの小説のタイトルはなんでしょう

SFファンには簡単そうだけど、数字に弱いとあれっ、何度だっけ、ということになる問題。

北野さんはとりさんを指名したが…

とり・みき…華氏451度(正解)

とりさんはボケそうでボケない。というか、わかってる問題はボケず、わからないものはボケる傾向にあるようだ(^^;。北野さん、返り討ちに遭い、×2つ目。

残り2人の解答は…

久美沙織…華氏471度(不正解)
小川一水…華氏…四百何十度(不正解)

久美さんは数字をきっちり覚えていなかった模様。小川さんは思い出せなかったのか…?

北野勇作 久美沙織 小川一水 とり・みき
×× × × ×

_ 第8問目。久美沙織さんが出題する番。
SFファン9%という難しそうな問題。

・『デューン 砂の惑星』のDUNEとは砂丘という意味ですが、ではDUNEという名前の香水を出しているブランドは?

みんなが知っている有名ブランドらしい。解答者が女性だとわかる可能性が高いが、久美さんが出題に回っている以上、残る男性3人にこの答えはわかるかどうかは微妙。久美さんにとってはなかなかのチャンス問題。北野さんに「知ってるブランド名を5つ言ってくれませんか」と話を振るが、北野さんはマイクをとろうとせず(^^;。
久美さんは×が2つの北野さんは後に回して、まず小川さんを指名。

小川一水…資生堂(不正解)

資生堂の名前をちゃんと漢字で書けたということで久美さんから誉められる小川さん。しかし×2つ目。
次に退場へのリーチがかかっている北野さんを指名。

北野勇作…カバヤ(不正解)

場内を爆笑させ、北野さんは脱落していった(^^;。
久美さんはさらにとりさんも指名。

とり・みき…(シャネルのマークを記入)(不正解)

正解はクリスチャン・ディオール。久美さんは知ってるのかと思いきや、知らなかったらしい…。

北野勇作 久美沙織 小川一水 とり・みき
×××   ×× ××

3人に×をつけた久美さんが×を減らし、断然有利に。

_ 第9問目。小川さんが出題者。
選んだのはSFファン80%の問題。

・エドワード・エルリックは「○の錬金術師」と呼ばれている…○に当てはまる言葉は何?

エルリックというと「エルリック・サーガ」を思い出してしまうが、そっちではない(^^;。
出題者となった小川さんも「この作品がアニメなのかSFなのかわからない」。
小川さんは今回初めてセーブを使う。
2人の解答は…

久美沙織…鋼(正解)
とり・みき…鋼(正解)

2人ともボケず、正解を書いていた。小川さんのセーブ成功。3人とも×の数は変わらず。

_ 10問目、とり・みきさんの番。
池袋ジュンク堂書店員56%の問題。

・星新一のショートショートでそのままタイトルにもなっている酒場の女性型ロボットの名前はなんというでしょう?

とりさんもセーブ。

小川一水…ボッコちゃん(正解)
久美沙織…ボッコちゃん(正解)

2人ともセーブ崩しには走らず。またしてもそのまま。

久美沙織 小川一水 とり・みき
  ×× ××

_ 11問目。再び久美さんに出題が回ってくる。
女子中学生67%の問題。

・J・K・ローリングの『ハリーポッター』シリーズ、魔法の使えない人間のことを魔法使いはなんと呼んでいるでしょう?

ハリポタは読んでも観てもいないので知らないなぁ…。
久美さんはまず、とりさんを指名。

とり・みき…よっちゃん(不正解)

解答の後ろに「魔法使いサリー」に出てくるよっちゃんの顔を描いていた。確かに、魔法を使えない彼女をサリーちゃんはそう呼んでいるには違いないが…(^^;これでとりさんが脱落。
久美さん、残る小川さんを指名。小川さんの答えは…

小川一水…オールドタイプ(不正解)

2人ともボケて締めました。正解はマグルだそうで。久美沙織さんの優勝が決定。

久美沙織 小川一水 とり・みき
  ××× ×××

_ 終わってみれば久美さんの快勝。しかし北野さんの予想外の健闘ぶりが光ってた(^^;正解率が一番高かったし。

優勝した久美さんは、長谷川さんのイラストを表彰状に描き込むように依頼。あと、敗者全員に回して「参りました」というサインを入れてほしいなぁー、とか言っていた(^^;。

開始前のルール勉強時間?

完成まであと何年!? ジグソーパズル

_ 2コマ目は一転してこれといって行きたいなぁという企画がなく、ぐるぐる回った挙げ句、ジグソーパズルに久々に挑戦。13200ピースのジグソーパズルを、SF大会の期間中だけで完成させようという企画で、始められたのがやねこんの時だというから、今年で6年目か。今のところ全体の1/6が完成していて、さらに1/6を完成させようかというところ。しかし残っているピースは特徴の少ないものばかりで、はまる可能性のある形のピースを総当たりでやっていかないと進んでいかない状況。1時間ぐらい挑戦していたけど、はまったのは5〜6ピースぐらいだったのではないだろうか…。途中、シール企画で4冊目(1冊につき108枚を集めなければならない)を完成させた少年が記念品を持って現れ、記念の写真を撮らさせてもらう。昨年の煩皇(優勝者)らしいが、あとで名前を聞いて思い出した。藤田雅矢さんの息子さんだったね。SF2001の時に名刺交換したなぁ(^^;。

完成するんだろうか…

机上理論学会発表会

_ 最後のコマは「萌え株講座」も捨てがたかったけど、「机上論理学会発表会」に行く。つかみとして童謡「さっちゃん」を机上論理学的に解析し、本題は「かぐや姫の正体」。かぐや姫は実はサラマンダー(^^;だったという仮説を立てるまでに行き着く。でも、「さっちゃん」の「さちこは自分のことを“さっちゃん”と言っていたわけではない。さちこは自分のことをSERCHER(地球外生命を探索する者)と呼んでいた。」というネタの方が面白かったなぁ。

エンディング

_ そしてエンディング。センス・オブ・ジェンダー賞の発表は、受賞した笙野頼子氏の受賞コメントが極悪に長かった(本人は来ていないので、読み上げられた)。同郷で大学の先輩でもあるので、まぁ許すが。特別賞を獲った野火ノビタ氏のほうは、携帯メールで受賞コメントが届いたらしく、携帯電話の液晶画面を見ながらコメントが読み上げられた。

_ 「ベスト地球・海洋SF」受賞作の発表とシール企画の各受賞シールおよび今年の煩皇の発表の後、お待ちかねの暗黒星雲賞。こちらの副賞もなかなか極悪で、黒地に暗黒星雲賞と白く書かれた幟(^^;。受賞したのは、企画部門が「クイズ!SFヘキサゴン」、ゲスト部門が小川一水さん、コスチューム部門が「CCさくらの姉妹」自由部門が「長良川国際会議場」。企画部門は、自分の書いた投票理由が読み上げられていた(^^;。小川一水さんは星雲賞とのW受賞。どちらの賞もかさばる副賞ってのが…(^^;。スクーターで帰ることはできたのだろうか。コスチューム部門は小さいお子様たちのコスプレが上位を占めていたらしい(^^;。自由部門は攻略しがいのあるダンジョンみたいな複雑な建物構造が受けての受賞。ちゃんと長良川国際会議場の職員さんが登壇。そして誰にも分け隔てなく(容赦なく)渡される暗黒星雲賞の幟…(^^;。他に自由部門で票が入っていたのは、シール企画の台紙に書かれた大会の日付が1年前のものだったというもの。そうしてたら、星雲賞の表彰状作成者(?)の人が舞台袖から現れて、星雲賞「メディア部門」の表彰状が「海外短編部門」となっていましたごめんなさい、と告白。メディア部門を受賞したのは『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』。3時間を超える映画なのに…(^^;。まぁ、日本語で書かれているので、ピーター・ジャクソンが受け取っても気づかないだろうけど(^^;。

小さいお子様にも容赦なく与えられる暗黒星雲賞の幟旗

_ あとはワールドコン招致、再来年、来年の各SF大会の紹介→実行委員長の挨拶で2日間の大会はお開き。大ホールを出ると(ち)刊新聞がこれでもかと言わんばかりに配布されていた。時間新聞最終号が出来上がるまでの時間稼ぎか?

_ バスに乗り込んで、JR岐阜駅に移動し、帰路につく。来年は横浜でHAMACON2。行けるかな…。


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この日記は、GNSを使用して作成されています。

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