1999年7の月に人類が滅亡する。と、約450年前に予言をしたノストラダムス。2000年を無事迎え、21世紀も目の前という今日この頃、ノストラダムスの名前も全く聞くことも無くなった。
最も、あの4行詩が人類滅亡の予言であるかどうかは解釈によってさまざまではあるが、大方は人類滅亡の予言として知られている。
先日、仕事の帰りに本屋に寄ってみた。あの4行詩について再確認しようと思ったのだが、なんとノストラダムスに関する書籍は一冊も無かったのだ。ほんの1年と数ヶ月前には特集のコーナーが設けられており、
ノストラダムスの本が山ほど積んであったのに、今ではすっかりその姿を消していた。まあはっきり言って予言ははずれた訳だし。もし、当たっていたとしても本屋さんはもちろん人類もいなくなっているわけだから、
4行詩を再確認するすべは無いのである。でもしかし、本当に予言ははずれたのだろうか?
今年のお盆休み、ダイエット中で暇だったので、久しぶりに友人宅へ行って競馬話で盛り上がった。自分はこんな方法で高配当をゲットしたとか、あの時は超悔しかったとか、自慢話や残念話が飛び交う中、友人は非常に 興味深い話をしてくれた。その友人、仮にN君としておこう。N君の友達のH君は去年ノストラダムスの予言を基に、馬連で7120円の高配当を一点で的中させたと言うではないか・・・? 「えっ、うそっ!」っと目を丸くして 話の続きを聞いた。H君は当初からあの4行詩の内容から、アンブラスモアとニシノダイオーで決まるレースだと踏んでいたのだが、どのレースかは記されていなかったらしい。そこで、1999年7月に入ってからの重賞競争の出走馬 をレース前には必ずチェックしていたそうなのだ。7月11日の宝塚記念ではニシノダイオーのみ出走、結果9着。7月25日の北九州記念ではアンブラスモアのみ出走で、結果2着。結局、アンブラスモアとニシノダイオーが同じ レースに出走する事は7月にはなかったらしい。しかしH君は、1999年7の月は旧暦の事で、実際は8月であると言う話を知っていたので、8月に行われるレースにも注目していたそうなのだ。そしてついに、8月15日小倉競馬場 のGV、小倉記念にアンブラスモアとニシノダイオーが出走して来たのである。レースは最後の直線、逃げるアンブラスモアに強烈な末足でニシノダイオーが突っ込んできて、1着アンブラスモア、2着ニシノダイオー、馬連7120円。H君は 1点で的中できたという話であった。
その4行詩を調べたらおよそこんな内容であった。
1999年7の月
恐怖の大王が空から降ってくるだろう
アンゴルモワの大王を復活させるために
その前後、マルスは幸福の名のもとに支配するだろう
当然、人によって解釈が違うのだが、大体こんな感じでした。 この4行詩を競馬に当てはめて自分なりに解釈してみた。
以上を基に私なりに解釈したらこうなりました。
1999年8月のレースで
強烈な末足でニシノダイオーが大外がら飛び込んでくるだろう
アンブラスモアの馬主欽ちゃんを久々にテレビで復活せるために
ワイドも当たって重賞制覇やはり競馬はやめられない
しかしながら、予言というのもは後になってから、あれはこの事だったんだとわかることが多い中、見事真実?を見抜いて的中させたH君は偉いと思う。それにしても、GTレースならともかく、中央開催とはいえ小倉の単なるGVの競馬予想を450年も前にする ノストラダムスは、かなりマニアな競馬ファンと言えるだろう。