〜 いきているきろく 〜
2008年10月編 その3

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2008/10/22 (水)

ツール・ド・フランス2009

_ 来年のツール・ド・フランスのルート発表。結構例年とパターンを崩してきている。

既報の通りモナコからスタートし、プロヴァンス→ラングドック=ルシヨンと地中海沿いを進み、さらにスペインのバルセロナまで足をのばした後、ピレネーの山岳ステージへ。

その後は平坦ステージが続き、北東部のドイツ・スイス国境付近のアルザス地方まで移動したところから南下開始。スイスに入ったりしながら、アルプスの山岳ステージへ。

そして18ステージで最後の個人TTをこなした後に、モン・ヴァントゥーの頂上ゴールステージが!最終決戦の場が個人TTのステージではなく頂上ゴールのステージという設定は、自分がツールを見始めてから初めてだ。しかも伝説の死の山が最後の最後で出てくるというのもまたワクワクさせるものがあるなぁ。

グランデパールがモナコ・モンテカルロというのは、F1ファンとしては非常に楽しみ。あとは、チームTTが数年ぶりに復活するというのも嬉しいねぇ。



2008/10/24 (金)

明日は上野(もやしもん?)→宇都宮(餃子?)

_ 明日は上野→宇都宮。予報よりも雨が止むのが早くなってよかった。なるべく早く出立して、国立科学博物館をゆったりと回りたい。タイムリーなことに今日、もやしもんのおとーさん(謎)が職場に現れたので、「こんなんやってるらしいんで明日行ってくる」ってことを伝えてみたり。

宇都宮名物、餃子は…店に並んでまでは、ねぇ…。どうやらレース会場で「みんみん」が出店してるらしいので、そこで喰おうかな…。前回見に行った時は、適当な店で食べてしまったからなぁ…。



2008/10/25 (土)

菌類のふしぎ−きのことカビと仲間たち

_ 朝早くに目覚めてしまったので、始発電車で東京に向かう。9時過ぎに上野着。

まずは、「菌類のふしぎ−きのことカビと仲間たち」を見に、国立科学博物館へ。「featuring もやしもん」ということで、館内にはもやしもんの菌達(絵であったり、フィギュアであったり、石川先生のらくがきであったり…)がいっぱい。一部を除いてカメラ撮影可ということで、いっぱい写真をとってしまった…。

_ 展示のメインは、キノコとカビ。特に序盤、大量にキノコの標本が展示されていて、圧巻。おお、これがツキヨタケ、これがクリタケか…などと。某先生なら名前を見ずとも判別できるんだろうか…^^;。

他には、種麹(もやし)の作り方の紹介があったり、光るキノコの展示があったり、トリュフやマツタケの匂いを体験できるコーナーががあったり、顕微鏡で菌どもをスゲー見ることができたり、冬虫夏草のホルマリンに浸けが並んでいたり…。菌学者の紹介のコーナーには、南方熊楠のような有名な学者に混じって、樹慶蔵氏が紹介されていたり…。石川先生のらくがきを探す楽しみもあったりして、たっぷり3時間近くかけて一通り回ったのであった。

館内には石川先生のらくがきが オリゼー達がいっぱい オリゼーだらけ 樹先生が語る きのこだらけ ベニテングダケ こちらもきのこ 壁にいろいろな菌が またまたオリゼー オリゼーの中にニガーも みかん箱とオリゼー みかん箱はクリソゲノムだらけ こちらはエドデス O-157の大群 きのこの匂いをかげるコーナー 「中川のだ」「あいつな」 カエルツボカビ… ヒオチ… ちょっと曇ってるのが残念 廊下の床にも… トイレの壁にも… これもトイレ トイレのミラーにも… 同じくトイレのミラー 南方熊楠の菌類色彩図 実在の著名な先生に混じって… 落書き探しは楽しい 何言ってるんでしょう? コフキサルノコシカケ 顔出すところ、オリゼーはいいが、何でO-157… 顕微鏡でのぞけます 落書き全部見つけるのは至難の業… 菌類のふしぎ


フェルメール展→宇都宮へ

_ 国立科学博物館を後にしたのがまだ12時過ぎ、時間が充分あったので、すぐ近くにある東京都美術館で開催されていた「フェルメール展」も見てきたり。美術館に行ったのはいつ以来だろうか…。さすがに時間が時間なので混雑していた。

_ その後、東北新幹線で上野から宇都宮へと移動。宇都宮へ来たのは、自転車の国際ロードレース「ジャパンカップサイクルロードレース」を観るためで、3年ぶり2度目。

_ 15時過ぎ、来日している選手達が宿泊しているホテル「ニューイタヤ」に寄ってみると…いきなりブイグテレコムの3選手に遭遇。とりあえず軽く会釈。で、そのままロビーの反対側入り口方向へ向かおうとしたら、そこにはクイックステップのスタッフが立っていて、このシャツ要らないかと押し売り攻撃(笑)。うわぁ早速きたよ、と思いながら、No, grazie.と言ってかわす(イタリア語で良かったのだろうか)。そのまま反対側からホテルを出て、オープニングイベント会場であるオリオンスクエアの場所の確認に向かう。途中、リクイガスの中野マッサーと、永井さんに擦れ違ったり。

_ オリオンスクエアの場所を確認した後、宿泊するホテルでチェックインを済ませる。その後、再びニューイタヤへ。今度は人が増えていて、プロツール4チームのエースのバイクが展示されていたりしていた。出場停止明け最初のレースとなるバッソのバイクには、今回のジャパンカップのために特別な塗装が施されていた。「イヴァン・バッソ」「リクイガス」がそれぞれ漢字で書かれていたり、武将の絵が入っていたり。

_ ロビーには、ランプレのマルツァーノや、クイックステップのスカルセッリとプローニらがいたりして、サインをもらったり写真を撮ったり。しばらくしていると、クネゴを除く各チームのエースが姿を現した。ヴォクレール、ヴィスコンティ、そしてバッソ。凄い面々だが、それぞれサインをゲットすることに成功。特にバッソは丁寧にファンからのサインや写真責めに応えていて、いい感じだった。

_ その後、ホテルを出て、オリオンスクエアへ。ちょうど片山右京と今中大介によるスペシャルトークショーが始まるところだった。すでに凄い人垣ができていて、背の低い自分には舞台の様子はあんまり見えなかった…。

_ つづく。

市内中心部にある二荒山神社では例祭が行われていた 伊蛮伐蘇と書かれたバッソのスペシャルバイク マルツァーノ(ランプレ) スカルセッリとプローニ(クイックステップ) バンディエラ(ランプレ) ヴィスコンティ 大注目のバッソ




2008/10/29 (水)

10/25 ジャパンカップ・オープニングイベント編

_ オリオンスクエアでのオープニングイベント、つづき。年々自転車にはまっていく片山右京さん。自分が初めてF1観戦したときにはすでにF1を引退していたので、生で見たのはもしかすると今回初めてかもしれない(Fポンでは見かけないし)。昔、彼が折りたたみMTBというゲテモノを出していたが、その頃はまだ彼が自転車に本格的にはまる前で、自転車のことをよくわかっていなかったらしい。F1ドライバーの90%は自転車をトレーニングに使っている、というのは本当なんだろうか。佐藤琢磨とマーク・ウェバーあたりは有名だし、あとアロンソも大の自転車好きらしいのだが…。

片山右京×今中大介トークショー

_ 右京×今中のトークショーの後は、いよいよチームプレゼンテーション。前半は、スキル・シマノ→梅丹本舗GDR→愛三工業→ブリヂストン・アンカー→NIPPOエンデカ→マトリックス・パワータグ→日本ナショナルチームと、日本関係のチームの紹介。中でもマトリックス、引退する三船雅彦選手の話が中心になるのかと思ったら、安原監督の爆笑トークにほぼ終始(笑)。

スキル・シマノ 梅丹本舗GDR 新城、福島兄、清水 愛三工業 ブリヂストン・アンカー NIPPOエンデカ 橋川健、三船雅彦を擁するマトリックス 若い選手ばかりの日本ナショナルチーム

_ 後半はジャイアント・アジア→トレック・マルコポーロのアジア系チームに、クイックステップ→ブイグテレコム→リクイガス→ランプレのプロツールチームの紹介。

ジャイアント・アジア 「必勝」の文字でお馴染み、トレック・マルコポーロ

_ プロツールチームで最初に登場したクイックステップ。ヴィスコンティは顔の各パーツが割と特徴的だよなぁ…。ツール・ド・スイスでステージを獲っているプローニも覚えやすい顔。あとここは押し売りで有名な?ブラマーティ監督が…。ブイグテレコムにはいつのまにかSUBARUがスポンサーに。ブイグテレコムがフランスでi-modeを採用している携帯電話会社でもあることから、ベルノードー監督が日本との関わりについて熱弁(?)。ヴォクレール、明日のライバルは?と聞かれると「クネゴとヴィスコンティ」。バッソの名前は挙げなかった…。

クイックステップ ブイグテレコム

_ リクイガスのプレゼンでは、自転車ファンである安田大サーカスの団長がリクイガスのチームジャージに身を包んで(再)登場。バッソは例の特別カラーリングの自転車を持って登場。このバイクのことを聞かれてバッソが答えたのだが、通訳さんが、アメリカ製である「Cannondale」を誤って「日本の観音ダーレというメーカーがこのレースのために作ってくれたもので」と翻訳し、場内爆笑(^^;。このバイクは、レース後にチャリティーオークションにかけて、癌を患う日本人の少女の治療費にあてるとのことだった。バッソの口からは「優勝を狙う」というコメントが出るかと思ったが、意外と控えめ。まだ一線級の仕上がりではないのかな…とこの時は心配したが。

リクイガス

_ 最後に登場したランプレ。先ほどホテルで目にすることができなかったクネゴを今回ここで初めて目にする。チームのメンバーは先週末ジロ・ディ・ロンバルディアに出た選手ばかり(他のプロツールチームもほぼそうなんだけど)。特にクネゴはそのロンバルディアを制していることもあって、おそらく調子は絶好調。自分が3年前に観に来たときの覇者でもあり、コース適性もばっちり。会場からのクネゴへの質問は、「来年のツールは…?」というプレスも興味津々のもの。これにはクネゴ、「とにかくまずは明日のジャパンカップをがんばる」と答えてはぐらかしていた。

ランプレ 夜の宇都宮駅前

_ と、これでチームプレゼンが終わって、オープニングイベントが終了。ホテルへ戻る。ずっと立ちっぱなしな上、何とかカメラに収めようと手足を伸ばしたりしてたので、最後は足がつりそうだった…。


咳が復活

_ 東京・宇都宮に行っている間は全く出なかった咳が復活。自宅か職場の環境が悪いのだろうか…。



2008/10/30 (木)

10/26 ジャパンカップ&餃子

_ ジャパンカップ当日。7時頃、ホテルの窓の外をふと見てみたら、レース会場近くまで行く朝一のバス待ちの行列が見えた。停留所前から階段、さらにはペデストリアンデッキをぐるーっと、人人人…。バッソ・クネゴ・ヴィスコンティ・ヴォクレールとスター選手が揃っているだけあって、観客は多そう…。3年前に来たときよりも、確実に増えているようだ。

_ ということで、バスで行くのは危険な香りがするので、駅近くのレンタサイクルで自転車を借りて会場に向かうことに。問題は天気。朝から空は雲で覆われている。天気予報は晴れ予報だったので、ポンチョは持ってきたものの、本格的な雨が降ったら終わりだ。何とか1日保ってくれよと祈りながら進むが、会場へ向かう途中でぱらっと降ってきたり…。しかしこの日はぱらつく程度で、大きく崩れることはなかったのでよかった。

_ 40〜50分かけて、レースのスタート&フィニッシュ地点である森林公園へ。前日のオープニングイベントで立ちっぱなしだったのが悪影響し、森林公園手前で足が痛くなってきた…。先が思いやられる。森林公園につくと、すでに人がたくさん。とりあえず腹ごしらえを…と餃子の店を探す。出店していたのは幸楽だった。が、まだ準備中。まぁ、トイレが長蛇の列をなしているので、下手に腹にモノを入れない方がいいか…。

_ 10時にレーススタートなので、人も多いし早いうちにスタートが観られる場所を確保しておかねば…と思い、スタート地点から50メートルほどのところに9時頃からとどまる。選手が時折目の前を通過するいい場所だった。

颯爽とバッソ参上 名アシスト、ティラロンゴ クネゴとマルツァーノが話をしながらスタート地点へ 日本人で最も将来が期待される選手の一人、新城幸也 MAVICカーとMAVICモトがスタンバイ

_ スタート地点にだんだんと選手達が集まってきて、ピストルの号砲とともにレース開始。日本人選手たちがダッシュしていった。その後、古賀志の頂上を目指してコースを進んでいく。途中、野寺(スキル・シマノ)、柿沼(ブリヂストン・アンカー)、福島晋一(梅丹本舗GDR)の3選手が集団から逃げを決めたとの報が入る。

いよいよレーススタート 右サイドから日本人選手達がスタートアタック開始

_ 2周目は古賀志の上り途中で、3周目は頂上で観戦。頂上では「ろまんちっく村」の餃子を買って食べた。

3周目時点で逃げが集団につけた差は2分15秒 3周目古賀志頂上手前。この後、先頭の柿沼が加速して1回目の山岳賞。福島晋一、野寺もこの後の山岳賞を分け合う。 プロツールチームが先頭をがっちり固めるプロトン。前の3人はバンディエラ(ランプレ)、スカルセッリ(クイックステップ)、ミホリェヴィッチ(リクイガス)。すぐ後ろにヴォクレール(ブイグテレコム)、3列目ぐらいにバッソ。 プロトンが山岳ポイントを通過。それにしても凄い人だらけ

_ 隊列が通過した後、上ってきた道をまた下りて、4周目は古賀志の上りの途中で観戦。

「テル」とでっかくペイント。あとYUTAというペイントも 4周目のプロトン。ティラロンゴ(ランプレ)、ケムヌー(ブイグテレコム)が集団をひく

_ 5周目はスタート&フィニッシュライン先の上りで観戦。その後、フジテレビの青島アナの実況と今中さんによる解説が行われているステージを通過して、鶴CCの方へ。

逃げ続ける3選手、5周目に入るS&F地点 5周目のプロトン。ミホリェヴィッチ(リクイガス)、ファッチ(クイックステップ)らが前をひく ステージで実況・解説をしている青島アナと今中さん

_ 6周目・7周目は鶴CCの上りで観戦。こちらは古賀志と違い直登なので、坂の下から頭が見えてきて、だんだん全身が現れる、というのが結構絵になっていい。三船選手はプロトンの最後尾というわかりやすい位置。

6周目の鶴CC上り、引き続き逃げる3人 6周目、ペースコントロールするプロトン。先頭はクイックステップのスカルセッリ 7周目の、やはり逃げ続ける3人 7周目のプロトン。ブイグのケムヌーがひく。ケムヌーはずっと献身的に働いていたなぁ

_ 8周目以後はスタート&フィニッシュ地点の先の場所を確保。9周目あたりで逃げが捕まり、レースは新展開。10周目に最初に姿を現したのは、リクイガスのトレインだった。

9周目、パフォーマンスしながらリタイアしたプトセフがチームテントへと戻っていった 10周目、リクイガスが先頭を固めて引っ張る! 10周目、逃げていた野寺はこの時点で集団より後方へ 10周目、仕事を終えたアシスト達のグループ クリリン、今日はチームカーではなく自転車だった

_ その後、バッソがアタックしたとの報。それにクネゴがジョイン。最後の11周目に入るS&F地点に先頭で現れたのは、バッソ、クネゴ、ヴィスコンティ、それにバッソのアシストであるアニョーリの4選手だった。

11周目の先頭4人。バッソが振り向きクネゴをマーク 11周目、クネゴとヴィスコンティ。その真後ろに隠れて見えないアニョーリはロンバルディアに続いていい働きだった リクイガスの中野マッサー、メールを打ってるのかな。

_ そして14時、最後はバッソ、クネゴ、ヴィスコンティの3選手によるスプリント勝負となり、スプリント力のあるクネゴがヴィスコンティらをねじ伏せてレースを制した。バッソゴール直後にアシストを務めたアニョーリと握手。勝ちはしなかったものの、久々のレースで好調のクネゴらとこれだけ渡り合えたのだから、充分満足のいく復帰戦だったと言えるだろう。来年の彼の走りに期待したいところ。後続ではガヴァッツィ(ランプレ)がヴォクレールを抑えて5位でフィニッシュ。

カメラマンの陰から、勝利をアピールしながらクネゴが真っ先に現れた 勝ったクネゴ、惜しくも敗れ去ったヴィスコンティ 実は体調が良くなかったらしいヴィスコンティ 後続のスプリントを制したのは去年3位のガヴァッツィ 6位に終わったヴォクレール。ちょっとお疲れの表情 愛三の2選手と共にフィニッシュした清水都貴(梅丹本舗GDR)

_ 表彰式は前の方を確保できず、人垣の隙間から…。そういえば今年は副賞が話題に上がらなかったなぁ。表彰式の後、上位3選手による記者会見が行われていた。その後、クネゴが気前よくサインに応じてくれた(ただし簡略版…)。

優勝カップを受け取るクネゴ 山岳賞の3人 チーム優勝はリクイガス。最後に2人残ったから当然といえば当然 アジア最優秀選手賞は9位に入ったスキル・シマノの土井雪広選手が獲得 記者会見後、サインに応じるクネゴ

_ その後はしばらく各ブースをぶらつき、シャトルバス待ちの長蛇の列を横目にレンタサイクルで森林公園を後にした。

_ さて、レース会場では餃子を食べたものの、やはりちゃんと店でも食べたい!ということで、宇都宮駅への道の途中にある「正嗣」駒生店に寄ろうかと画策したが…前を通ったらまだ15時台だというのに行列が…(レース観戦帰りに寄った人が多かったのだろうが)。中心街に戻って「みんみん」と「正嗣」の前を通ってみたが、やっぱり長蛇の列orz。諦めて殆ど待たずに席につけた「宇都宮餃子館」駅前中央店で食べたとさ。

思い返せば、「正嗣」駒生店に並んでいた人の数はまだそれほどでもなく、並んで入っておけば良かったかもなぁ。まぁ、今度観戦に来たときにリベンジするか…。

宇都宮餃子館の焼餃子




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