〜 いきているきろく 〜
2009年07月編 その3

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2009/07/21 (火)

TdF St.16 大小サン・ベルナール峠を越えて

_ アルプス2日目は、スイス-イタリア国境のグラン・サン・ベルナール峠(超級)とイタリア-フランス国境のプチ・サン・ベルナール峠(1級)を越え、ブール・サン・モーリスにゴールするステージ。バルベルデはイタリアを通過するこのステージのためにツール出場が叶わなかった…。

_ ナポレオンがイタリア遠征のためにグラン・サン・ベルナール峠を通過してアルプスを越えたことは有名だが、その際、付近の村から物資を調達し、その借用証を峠のホスピスに置いていったんだそうだが、それが後世まで一部未払いになっていたらしい。その借用証が現在保管されているのが、ゴール地点のブール・サン・モーリス。そういう意味でも興味深いコース設定といえるなぁ(^^;。

_ そのグラン・サン・ベルナール峠にいた観客が連れてきている犬が、みんなセント・バーナードだったのが印象的だった(^^;。

_ その大小サンベルナール峠を制したのは、両方とも山岳賞のリーダー、ペッリツォッティだった。このステージで2位以下を突き放したので、かなり山岳賞が確定的になってきた。

_ 今日の一番の見所は、ランス・アームストロングがプチ・サン・ベルナール峠でアンディ・シュレック、コンタドールら有力選手のグループから遅れた集団の中からアタックをかけ、追いついた場面。まさに鳥肌ものだった。まだまだランスは死なず。明日の結果次第で、総合優勝は無理でも表彰台はありそうだ。結局このステージでは総合上位は変動なし。

_ プチ・サン・ベルナール峠の下りで落車して病院に運ばれたフォイクト、意識はあるらしいので、一応安心。ケガの程度がどれぐらいかだけど、とにかく一日も早く快復することを祈る。。



2009/07/22 (水)

日食

_ 日食は、こちらでは雨雲に隠れて見ることができなかった。一瞬だけ雲が薄くなり、たまたま外に出ていた人が「今見えるぞ」と言ったのを聞いた人たちが、雲の向こうながら三日月状の太陽を見ることができたようだけど、そのとき自分は電話中……。電話が終わって外に出て空を見上げたら、もう、太陽はどこへいったのやら。その後も仕事で外に出る機会があったので、その都度空を見上げてみたのだけど、やっぱり雲の彼方。部分日食とはいえ、82%欠けた太陽は見てみたかったなぁ…。


TdF St.17 マイヨ・ヴェールが山岳を

_ アルプスの5つの峠を通過する今大会最難関ステージ。第1山岳は山岳賞ジャージを着るペッリツォッティが順当にトップ通過したが、その後ポイント賞ジャージを着るフースホフトが飛び出し、なんと独走のまま第2山岳と第3山岳を獲ってしまった(^^;。ホントの狙いは中間スプリントポイントだったのだけど、まさか今ツール最難関ステージでマイヨ・ヴェールの独走劇が見られるとは思わなかった。

_ 4つめの山岳以降は、総合上位陣の戦い。見応えあった。最後はシュレック兄弟がコンタドールを抑えて1-3フィニッシュ。アームストロングはウィギンズを蹴落とすためにアシスト役に徹したこともあり、総合順位を4位まで落とし、代わってシュレック兄弟が2-3位に浮上。ただ明日のタイムトライアルでまた逆転しそうだなぁ。総合6位に沈んだウィギンズもまだわからない。


ディルーカCERA陽性

_ ツールがここまでドーピングの話題なしで来ている裏で、今年のジロ総合2位だったディルーカになんとCERA陽性が出たとの報道が!ヴィノクロフの時並みにショックだよ…。



2009/07/23 (木)

TdF St.18 王座は確定、表彰台は熾烈

_ いつもよりも早いステージに設定された、今大会最後の個人タイムトライアルは、アヌシー湖を一周する40.5kmのコース。コンタドールが前半から素晴らしいタイムをたたき出して、余裕のステージ優勝かと思いきや、最後はカンチェラーラにわずか3秒差でのトップだった。カンチェラーラは後半とんでもなく速かった?いずれにしてもコンタドールは総合で2位アンディ・シュレックに4分以上の差をつけ、総合優勝はかなり堅くなってきた。

_ ランスが後半の上りで崩れてタイムを落としたこともあり、総合3位争いはランスからフランク・シュレックまで、わずか24秒差の大混戦に。第20ステージのモンバントゥーで総合3位の座を確定させるのは誰になるんだろうか?



2009/07/24 (金)

TdF St.19 フミ今度は7位

_ フミ、今度は7位!誰がゴールスプリントを制したかなんて、見ていなかった(^^;

_ ランスの新チーム発表。チーム名は「チームレディオシャック」で、スポンサーはアメリカの大型家電チェーン店レディオシャック社。アメリカのヤマダ電機みたいなもんらしい。監督は現アスタナ監督のブリュイネールが濃厚。アスタナはヴィノクロフ中心のチームとなって、コンタドールはチーム・アロンソ(サンタンデール銀行)ってことになるんだろうか?



2009/07/25 (土)

TdF St.20 7年ぶり死の山へ

_ 今年のツール・ド・フランスもいよいよ大詰め、シャンゼリゼ前に設けられたステージは、死の山モン・バントゥー頂上ゴール。ツールがここを最後に訪れたのが2002年。その前が2000年で、ランス・アームストロングがマルコ・パンターニに勝利を譲って遺恨が生じたステージだった。数多くのクライマーが制してきたそのモン・バントゥーを今年制することになったのは、ラボバンクのベテランスペイン人、ガラーテ。2006年のジロ山岳王である彼は、序盤から逃げを決め、最後はコロンビア・HTCの若きドイツ人・マルティンと競い合った末に死の山を制した。最近は山で目立った強さを見せていなかったけど、まだまだ山で強いんだなぁ。<ガラーテ

_ メイン集団は、アンディ・シュレックが断続的にアタックをかけるもコンタドールは崩せず、牽制する感にランスらが合流。最終的にアンディとコンタドールが頭を獲ってゴール。この2人の総合2位と1位は確定し、さらに3秒遅れでゴールしたランスも、総合3位を確実なものにした。恐るべし、ランス…。ウィギンズは25秒ドロップしたものの、総合4位はなんとか3秒差でキープ。クレーデンは総合6位に後退。手に汗握る表彰台争いはこれにて終結。

_ それにしても、名前の通り「風の山」バントゥー、向かい風が相当厳しそうだった。草木も生えないわけだ…。


[F1] ハンガリーGP予選

_ ツールの裏で見ることが出来無かったが、マッサがクラッシュして病院搬送、タイミングモニターが壊れてPPが分からないなど、アクシンデントとハプニングが相次いだ予選だったようで…。マッサはマシンがまっすぐ突っ込んだのでむしろ問題ないのかと思ったら、前を走行していたマシンから脱落したパーツが頭を直撃したんだとか…。大事がないことを祈る…。タイミングモニターは…やっちまったかLG?



2009/07/26 (日)

TdF St.21 祝敢闘賞

_ ツール・ド・フランス最終ステージ、恒例のパリ・シャンゼリゼ周回コースで、フミがアタックを決めて逃げグループを形成!最後まで逃げ残る大活躍で、敢闘賞を獲得!最終日の表彰式では敢闘賞関係は総合敢闘賞しか表彰されないため、別府選手が表彰台で喜ぶ姿は見られなかったのは残念だったけど、いやはや最後までこんなに興奮させてくれるとは。来年もまたツールでいい走りを期待したい。

_ ステージはカヴェンディッシュが圧勝で今大会6勝目。新城選手は出る幕がなく20位フィニッシュ。ポイント賞は結局フースホフトが守りきった。

_ 総合の表彰式。コンタドールとアンディ・シュレック、それにランス・アームストロングが並ぶ。表彰台に立つランスを見て、改めてとんでもない選手だなぁと思わされた。これだけ過酷なスポーツで、3年半ものブランクが有りながら、この位置で戻ってくるとはねぇ。コンタドールと袂を分かって参戦することになる来年のツールが楽しみになってきた。


[F1] ハンガリーGP決勝

_ ハミルトン&マクラーレンが今期初優勝。2位にライコネン(フェラーリ)が入り、旧2強がようやく上位を占める結果となった。

_ PPのアロンソは、ピット作業のミスによる走行中のタイヤ脱落でレースを失う。外れたタイヤが誰かにヒットしてしまうという重大事故にならずに済んだのは幸いだった。つい先日、イギリスで行われたF2レースで、ジョン・サーティースの息子ヘンリーが、他車のタイヤが頭に当たって死亡する事故が起きたばかりだったから…。

_ ヴェッテルがマシントラブルでノーポイントに終わったため、3位でフィニッシュしたウェバーがドライバーズランキング2位に浮上してきた。失速してきたブラウンGPのバトンは2点追加するのがやっと。マクラーレンとフェラーリの復権により、さらに厳しい状況に立たされるようになってきたなぁ…。

_ で、ルノーは次戦出場停止ですかい。次戦ヨーロッパGPはアロンソの母国スペイン・バレンシアでのレースだから、この出場停止は痛い。やはりマッサの代役としてフェラーリで出場ってシナリオが固いかな。

_ 今回のマッサの事故に似たような例として、昔モンツァで、フェラーリのアレジの車から車載カメラが脱落し、後続を走っていたチームメイトのベルガーの車にヒットしてリタイアさせてしまったという事故があったなぁ。あれはドライバーに直撃しなかったのが本当に幸いだったわけだけど…。



2009/07/30 (木)

[F1] シューマッハF1復帰!

_ シューマッハーがF1に復帰! マッサの代役としてバレンシアに出場へ。まさかないだろうと思っていた、シューマッハのF1復帰が現実のものに。ランス・アームストロングの自転車レース復帰と並ぶサプライズだなぁ(どちらも7度の王者であり、引退した年も1年違うだけ)。F1もああ見えてかなり体力を使うスポーツなので、レース間隔が1ヶ月開く「F1の夏休み」を利用して、しっかりトレーニングを積むのだろう。バレンシアのレースがハンガリーGPの2週間後だったら、この復帰劇はなかったかもしれないなぁ。

_ ああっ、Twitterでランス・アームストロングが「So excited to see Michael Schumacher race again. The greatest of all time!! 」ってつぶやいてる(^^;。


心の闇

_ 職場の元同僚が亡くなった。自殺。部下との人間関係(タイプ的に上司部下の関係にしてはいけない組み合わせだった)が原因で鬱になり、4月から別の職場に異動となっていたのだが、一度なってしまった心の病は単純に解決できるものではなかった…。どこかで何か自分ができたことはなかっただろうか…。



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