_ 「The Hitchhiker's Guide to the Galaxy」って、『銀河ヒッチハイクガイド』の映画化かぁ。イギリスの笑いのセンスが日本で受けるかどうか…。
_ F1がオーストラリア・メルボルンで開幕。今日は予選1回目。今年は(も?)予選システムが変更になり、明日の午前中に行われる予選2回目との合計タイムで決勝グリッドが決まるということになった。そういう意味では予選1回目の重要性はそれほど高くない。
_ ところが今日の予選は天候に振り回され、タイムギャップがかなりついてしまう結果に。むしろ明日の予選2回目の方の重要性が薄れてしまった。
_ その予選1回目、セッション開始前に雨が降り、路面はウェット、でも空は晴れという状況でスタート。スタート順は昨年の最終戦のリザルトの逆順で、最終戦に出走していない新人がまず登場。最初はミナルディ2台。ミナルディは2005年のレギュレーションに合わせたマシンが開幕戦に間に合わず、出走の同意がフェラーリから得られていなかった(そのため金曜日は走ることが出来なかった)が、裁判所から出走を認める仮勧告が出されたことにより、今日の公式練習と予選に出走できるようになったらしい(まだ明日の決勝に出られると決まったわけではない)。とりあえず予選1回目に顔を出せたクリスチャン・アルバースとパトリック・フリーザッハー、先に走ったアルバースがフリーザッハーのタイムを1秒8も上回り、経験の差を見せた。
_ 次にジョーダン・トヨタ、初のインド人ドライバーであるナレイン・カーティケイヤン。ウェットコンディションの中、比較的落ち着いた走りでアルバースを4.8秒も上回る。それにしてもジョーダンのマシンにはスポンサーロゴがほとんどついていないような…。続くティアゴ・モンテイロはカーティケイヤンよりも遅かった。
_ 5番手に登場したのはBARホンダのジェンソン・バトン。路面が徐々に乾いてきたのでスタンダードウェットタイヤで登場。トップタイム。その後どんどん路面状況は良くなっていき、どんどんいいタイムが出てきた。ウィリアムズに移籍したウェバーが好タイム。ところでウィリアムズ、新車発表時と比べて空力パーツが増えてる…。トヨタのトゥルーリがさらにウェバーを上回ってきた。11番手に登場したジャック・ヴィルヌーヴが最初にドライタイヤを履く。アウトラップで1回転するスピンを演じたが、タイムは3番手。そしてフラビオの元に戻ってきたフィジケラが無難な走りでトップタイム!
_ しかしフィジケラがコントロールラインをまたいだあたりから大粒の雨が突如降り出して、続いてドライタイヤでタイムアタックに入ったフェリペ・マッサは悲惨な目に…。マシンをコース上にとどめるのも難しい状況で、結局ピットに戻らずにノータイムとなってしまった。」
_ 次のミハエル・シューマッハはスタンダードウェットタイヤに履き替えたものの、コンディションはさらに厳しくて、結局フィジケラに遅れること24秒7、走りきったドライバーの中では一番悪いタイムに。…まぁ不可抗力なのでミハエルも特に気にしてはないようだけど。ただ、コンディション的にはエクストリーム・ウェザータイヤで走るべきだった。
_ ミハエルの計時中、何かのパーツがコース上を転がり、イエローフラッグが振られる映像が映る。ミハエルの落としたものではなさそう。誰の…?と思ったら、アウトラップに入っていた佐藤琢磨のものだった…。佐藤琢磨はターン8でスピン、クラッシュ。先に出たシューマッハよりもコンディションを見極められただろうに、何故かスタンダードウェットタイヤを履いていた。チームの選択ミスか。琢磨自身にケガはなく、明日の予選2回目でマッサと最後尾争いをすることに。マシン撤去の間、赤旗。
_ 赤旗解除後、5人が出走したが、コンディションは回復せず、誰もフィジケラのタイムを上回れずに終わる。最後に登場したマクラーレンの2台、こちらもマシンパーツに変更が。最近流行のミッドウィングを変形させた、バンザイ型のウィング。まるでバイキングのヘルメットのよう…。
_ セッション終了後、上位3人(フィジケラ、トゥルーリ、ウェバー)による記者会見があったが、これで予選順位が確定したわけではないので雰囲気が微妙だなぁ。ウェバーは最初マイクをいじって遊んでいたけど(^^;。
_ サイクルロードレースは明日からUCIプロツアーが開幕。6〜13日にかけてフランスで行われるパリ〜ニース、9〜15日にかけてイタリアで行われるティレノ〜アドリアティコ。
_ パリ〜ニースにはアームストロングの他、ポポヴィッチ、サボルデッリ(どちらもアームストロングのチームメイトとして出場)、ヴィノクロフ(T-Mobile)、シャヴァネル(今年はコフィディスに移籍)、サストレ(CSC)、レベリン(ゲロルシュタイナー)、チオーニ(リクイガス)、フリーゴ(ファッサボルトロ)、バルベルデ(イレス・バレアレス)、シモーニ(ランプレ・カッフィータ)、イゴール・ゴンザレスデガルデアノ(リバティセグロス)…。オールラウンダー系の選手が目立つような。昨年はランスのアシストだったランディスがフォナックから出場、春先から好調だったFDJのジルベールやCSCのフォイクトなどもいる。
_ 一方のティレノ〜アドリアティコは、ベロキ(リバティ)、ベッティーニ(クイックステップ)、ボーヘルト(ラボバンク)、バッソ(CSC)、アイトール・ゴンザレス(エウスカルテル!)などオールラウンダーの選手もいるが、有力スプリンターが集まってるような感じ。シーズン初動から勝利を重ねているペタッキ(ファッサボルトロ)をはじめ、ハスホフト(クレディアグリコル)、フレイレ(ラボバンク)、マキュアン(ダヴィタモン・ロット)、ホンド(ゲロルシュタイナー)、オグレディ(コフィディス)、クック(FDJ)、チポッリーニ(リクイガス)などが暫定スタートリストに挙がっている。ランカウイでスプリント勝利を荒稼ぎしたグレーム・ブラウン(チェラミケ・パナリア)も、ここでは全然勝てないのだろうなぁ…。
_ 別府史之が出場する「Record Driedaagse van West-Vlaanderen」(西フランドルの3日間レース?)の第1ステージは雪のためキャンセルになってしまったようだ。
_ F1オーストラリアGP予選2回目。今日は雲行きが若干怪しいものの、一応ドライコンディションらしい。しかしマッサは走らず、琢磨とミハエルは計測ラップを行わずにパルクフェルメへ…と、3人連続でアタックしない状態になって、いきなりこの予選方式の悪いところが出た感じ。
_ 最初にタイムアタックしたのは、予選1回目で1つ前だったミナルディのフリーザッハーを喰うことができるラルフ。フリーザッハーはやはりタイムが悪く、思惑通り順位逆転。
_ ミナルディのもう一台、アルバースはピットから出ようとして、何かトラブルが起こったのか、一旦引っ込められ、スタッフが何やらばたばたし出す。何とかピットを後にしたものの、ピットアウトの制限時間切れとなってピットレーン出口でストップすることに。チーム自体のどたばたを象徴したような悲喜劇…。
_ ライコネンがオーバーランを演じ、モントーヤに逆転を許してしまった。
_ 1回目9位だったジョーダンのカーティケイヤンは12位まで順位を落としてしまったが、同僚モンテイロよりもコンマ7秒速かった。
_ 1回目の予選の際に、レッドブルの同僚クリエンに負けてしまったクルサードは奮起し、クリエンを逆転。
_ 上位3人の順位入れ替えはなし。ただしウェバーが2回目ベストタイムで、2番目がフィジケラ。トゥルーリはクルサードよりも遅かった。
_ 結局フィジケラが1998年オーストリアGP以来となる通算2度目のPPを獲得(約7年ぶりかい…)。この時のチームはルノーの前身であるベネトンで、エンジンもプレイライフという名前が付いているものの、ルノー製エンジンをメカクローム社がチューニングしたものだった。
_ トヨタは2番手で初のフロントロー獲得。冨田務代表もにっこり。この日は豊田章一郎名誉会長も来ている。気のせいかこのチーム、会社のVIPが来たレースでいいことが起きることが多いような…。
_ ウェバーは地元GPを3番手からスタート、移籍後いきなりの優勝も狙えるか?
_ 決勝は日本時間正午スタート。って予選終了から3時間後だよ。忙しいなぁ。
_ にしても今日のCSの実況、アミーゴ伊藤は相変わらずいい仕事をする。よく勉強しているみたいだしなぁ。
_ F1オーストラリアGP決勝。相変わらず雲行きが怪しいが、ドライ。スタート直前にライコネンがエンジンストールし、今年から採用されたエクストラ・フォーメーションラップが適用(スタートディレイにならずにそのままもう1周フォーメーションラップを行いスタートやり直し)。
_ フィジケラが無難にポールスタートからトップを守り、予選4位のクルサードがウェバーを躱して3位浮上。後方では琢磨がミハエルの前に立った。そしてライコネンはミハエルのすぐ後ろ。
_ アロンソが後方グリッドから追い上げてきたが、スタート直後に出遅れたヴィルヌーヴに前を阻まれる。ヴィルヌーヴ、そうやすやすとアロンソを前には出さない。3-4位はクルサードとウェバーのバトル。元ジャガーのマシンがウェバーの前にいるというのはちょっと皮肉。
_ スタートから2位の位置をキープしていたトヨタのトゥルーリが今年最初のピットイン。今年からタイヤ交換が原則禁止となったため、給油担当以外のスタッフは「みーてーるーだーけー」(実際にはいろいろチェックしてるのだけど(^^;あと、タイヤのバランスをみて内圧を変えることは出来る)。トゥルーリが上位を走ったのはここまでで、最終的には9位ポイント圏外に終わる。…やはりトヨタの実力はそんなものか。
_ BAR勢もペースが上がらない。最後尾スタートだった琢磨と8番手スタートだったバトンは、気が付けば同じ位置に。
_ 残り14周というところでミハエルとハイドフェルドが接触。見た感じではレーシングアクシデント。ハイドフェルドはそのままリタイヤ、ミハエルはエンジンが止まっていなかったため、マーシャルの押しがけにより復帰。…しかしマシンが傷んでしまっており、ガレージに戻ってリタイヤ。
_ クルサードは第2スティントで2位を走行。レッドブルがここまでやるとは。まさか開幕戦で表彰台?前身のジャガーは5年間活動してきて2回3位(いずれもアーバインによる)に入っているだけなのに。しかし第3スティントでバリチェロ、アロンソに躱されて4位転落。でもウェバーを凌ぎきってそのままフィニッシュ。クリエンも7位でW入賞。ジャガーは過去2年の最高位が6位なので、あっさりそれを上回ってしまったことになる。ああジャガー…。
_ アロンソは序盤のヴィルヌーヴによる蓋が外れた後に爆発的にペースが上がり、終わってみれば3位表彰台。そしてフィジケラはピットインで順位を落とした以外は最後まで順調にトップを守りきり、2003年大混乱のブラジルGP以来2度目の優勝を果たした。あのときはレース打切り時のリザルトが混乱して表彰台の真ん中に立てなかったけど、今回は本当に表彰台の真ん中。おめでとう、フィジコ。
_ 散々だったBARホンダの2台は、なんとチェッカーを受けずにピットイン。今年から同じエンジンを2レース続けて使わなければならないことがレギュレーションで定められたが、リタイヤした車についてはその規則の例外となり次のレースで新しいエンジンを積めるはず。そんなレギュレーションの穴を狙ってわざと完走しなかったのだろう。…でもそんなことをしなければいけないほど、今年のBARホンダは厳しいのだろうか。日本勢はこの先あまり期待を持てないんじゃないかと思わせる開幕戦になってしまったなぁ。
この日記は、GNSを使用して作成されています。