_ ツール・ド・フランス第10ステージはピレネー山岳ステージ。超級のスデ峠、1級のマリー・ブランク峠を通過して、毎年のようにキャラバンが訪れる保養地のポーにゴールする。
_ スデ峠は霧に包まれていて、上りはまだいいけれど、下りは白い世界に突撃していく感じ。こえぇ(^^;。でもこれは逃げている選手に有利に働く。マリーブランク峠の上りでデッセル(AG2R)とメルカド(アグリチュベル)がスデ峠の時と同じく抜け出し、そのまま2人で峠を通過。
_ 後は下り。デッセルとメルカドが協調して走り、集団との間に築いた大差を保ちながらゴールの街ポーへ。2人によるスプリント勝負はメルカドが制して、コンチネンタルプロチームのアグリチュベルにツール初勝利を献上。メルカド自身はクイックステップ時代の2004年の時以来のツール2勝目。格下のチームに移籍してエースを任されたメルカド、きっちりと仕事したなぁ。
_ スプリントで敗れたデッセルは、マイヨ・ジョーヌとマイヨ・ブラン・アポア・ルージュの2枚のジャージを同時に獲得し、こちらはこちらでものすごくハッピーな結果に。プロツアーチームに昇格したばかりのAG2Rは、エースのマンセボが「オペラシオン・プエルト」絡みで出場取消になるという悪夢からスタートしたけど、ステージ優勝にリーダージャージ獲得に、さらにチーム総合首位浮上と、完全に悪夢を払拭したなぁ。あとはモローの活躍に期待、か?(^^;。
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エウスカルテルのマヨが早くも後方で喘いでいた。ドーフィネで好調だった彼はどこへ…。
_ ピレネー2日目のツール・ド・フランス第11ステージ。超級のツールマレー峠の後は、アスパン峠、ペイルスールド峠、ポルティヨン峠、そしてプエルト・ド・ベレと4つの1級山岳が続く。累積標高差は何と5000メートル(^^;;;。
_ 厳しい山岳コースだったことで、やはり総合争いが大きく動いた。プエルト・ド・ベレの上りで、勝負はメンショフ(ラボバンク)、ランディス(フォナック)、サストレ(CSC)、ライプハイマー(ゲロルシュタイナー)、エヴァンス(ダヴィタモン・ロット)の5人に絞られ、さらにサストレとエヴァンスが脱落。これでアメリカ人2人VSロシア人1人の戦いに。そしてゴール勝負をメンショフが制して、ラボバンクが今ツール通算3勝目を挙げた。ライプハイマー、ランディスが同タイムでゴール。
_ マイヨ・ジョーヌのデッセルは最後まで頑張ったが、ランディスにわずかに及ばず、総合首位の座をランディスに明け渡すことに。いよいよ本命が来たという感じ。彼に対抗できそうなのは、この日ステージ優勝したメンショフぐらいか?
_ それにしても、プエルト・ド・ベレの上りでラスムッセンとボーヘルトがメンショフのために献身的に牽いていたが印象的だった。メンショフもその働きに応えての勝利。今年のラボバンクはチームとして最強?
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昨日のステージでひらひらしていたマヨがこの日リタイヤ。…今年ダメだったら引退するとか言ってなかったか?このまま消えて欲しくない選手だが…。
_ ツール・ド・フランス第12ステージは、フランス人が勝利に執念を燃やすフランス革命記念日の日。フランス人のルメヴェルを含む4人の逃げをリーダージャージを抱えるフォナックが容認。ステージ優勝争いは4人の選手に絞られた。
_ 4人の中にスプリンターのフレイレがいることから、このままゴールまで4人で行くと勝てないと踏んで、ポポヴィッチがアタック。このアタックでルメヴェルがまず最初に脱落し、フランス人の革命記念日3連覇の夢が潰えた…。
_ 先頭が3人に絞られてからは、アタックの応酬。最後はポポヴィッチのアタックが決まって区間優勝。ディスカバリーチャンネルはこの日サヴォルデッリとノバルが去ってしまい、総合狙いからステージ優勝狙いに切り替えたばかり。ただでは沈まないチームだなぁ。
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フレイレは3位に終わったものの、中間スプリントとゴールスプリントのポイントを稼いで、ポイント賞2位に浮上。よくよく考えるとラボバンクは、総合をメンショフで、山岳賞をラスムッセンで、ポイント賞をフレイレで、新人賞をポストゥーマで狙えるんだよなぁ。全部獲ったら快挙だが、どれもよくて2位止まりに終わりそうな気も…(^^;。
_ ツール・ド・フランスの中継で毎日出題されているプレゼントクイズ、正解者数が少なめだった昨日のクイズに正解していたのでちょっと期待していたら、見事に当選していた。ジロ・デ・イタリア最終日のwebでのプレゼントクイズに続いて今年の2度目の当選だ。ついてるなぁ(^_^)。
_ ツール・ド・フランス第13ステージ。ピレネーで総合首位に躍り出たランディス=フォナックがあっさりマイヨ・ジョーヌを手放すことを決め、5人の大逃げが成立。最後はオスカル・ペレイロ(ケスデパーニュ)とイェンス・フォイクト(CSC)との戦いになり、フォイクトがステージ優勝。敗れたペレイロも、集団から29分57秒の差をつけたため、マイヨ・ジョーヌを獲得。去年大活躍したペレイロのマイヨ・ジョーヌ姿は嬉しいけど、逆に言えば総合上位陣にとっては脅威ではないということだよなぁ。ピレネーまでで28分も遅れてしまっていたわけだし、好調だったら逆にリーダージャージ姿を見ることはなかったかもしれない。
_ メイン集団はマキュアンがしっかり頭をとってポイントを稼ぐ。昨日頑張ってポイントを稼いだフレイレはゴールスプリントには姿なし(^^;。
_ いよいよアルプスにさしかかった、ツール・ド・フランス第14ステージ。このステージの終盤の山は、3年前に優勝の対抗馬だったベロキが暑さで溶けたアスファルトで滑って転倒し、直後を走っていたランス・アームストロングがそれを避けるために草原を駆け抜けた、いわくつきの場所。今なおあの時のベロキの嗚咽が耳に残っているなぁ…。
_ そういう悪夢が甦るような、大きな事故が発生。逃げを打っていた選手のうち、ヴェルブルッヘ(コフィディス)がコーナーリングをミスって砂に乗り、バランスを崩して道路下へ落下、後続のカニャダ(サウニエルデュバル)も転倒し、さらにその転倒に巻き込まれたケスラー(T-Mobile)もガードレールに体を打ち付けながら道路下へ転落。ヴェルブルッヘは大腿骨骨折の大怪我、今季絶望らしい…。ジロでステージ優勝を挙げて、ツールもこのステージはチャンスだったのに…。、ケスラーは、見た目派手な落車になったものの、大きな怪我はなく再出走。でもヘルメットに石が挟まったまま…。
_ この事故で逃げていた選手が6→3人となって、逃げ切りが微妙に。それでも残ったフェドリゴ(ブイグテレコム)、コメッソ(ランプレ)、アールツ(ダヴィタモン・ロット)は諦めずひた走り、最後はフェドリゴVSコメッソに。ゴール手前で集団がすぐ背後まで迫ってきたが、最後まで後ろを振り向かず前だけを見ていたフェドリゴがコメッソとのスプリント勝負を制してツール初勝利。それにしてもフェドリゴ、鼻の形が凄いな…。コメッソはまた勝てなかったなぁ…。
_ 後続は集団から抜け出したCSCのヴァンデヴェルデが3位で、集団の先頭はモローがとった。誕生日だったガルゼッリは6位に終わった。クイズはガルゼッリが優勝するとみて「33歳」で応募したのに。
_ この日も3年前と同様暑い日で、やはり最後の上りのアスファルトが溶けていたらしい…(3年前に下った道を今回は上った?)。
_ 明日の休養日明けは、いよいよ聖地ラルプデュエズの頂上ゴール。目が離せないなぁ。
_ 自転車でホームセンターに出掛ける途中、後輪がパンクしてしまった。家へ引き返して修理しようかと思ったが、そのホームセンターでも修理をしてもらえたことを思い出し、距離的にもホームセンターに向かう方が近かったので、そのまま自転車を引いてホームセンターへ。…しかし、ホームセンターの自転車コーナーに行ってみたら「本日は自転車修理を行っておりません。後日引き渡しとなります」という看板があってガックリ。そんなのありかよ。これなら家へ引き返して修理すればよかった…。
_ 必要な買い物を済まして、帰りはとぼとぼと徒歩で帰宅。帰ってからパンク修理に取りかかったが、補修用のゴムパッチは手元に持っていたものの、ゴムのりがないことに気づく。仕方がないので別の自転車で再度ホームセンターに向かってゴムのりを買ってくることに。くそう、ホームセンターの自転車屋が開いてさえいれば…。
_ 夏になって、1年前に買ってきたcoregaのルータが熱暴走のためか、たまにネットが繋がらなくなってきた。それがこのところだんだんひどくなってきたので、ついに外すことにした。
元々、ADSLモデム(ルータ機能の無いNTTのレンタルもの)→パソコンと繋いでいたのだが、TOSHIBAのDVDレコーダー「RD-XS57」を買った際にルータが必要になり、coregaのルータを買ったのだった。
その後、ADSLモデムをNTTからレンタルするのをやめて、市販のルータ機能付きのものを買って繋ぐことにしたので、coregaのルータはその時点では使わなくてもいいような状態になってはいた。しかし、ネットワークの設定をいじるのが面倒だったので、ADSLモデムのルータ機能を切ってcoregaのルータはそのまま使用していたのだった。
昨年もそうだったが、夏場になるとどうも不安定になりがちで、「coregaのルータは糞」と言われるのがよく分かった…。今後corega製品はなるべく買わないようにするつもり。@title そうこうするうちに
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マウスの調子も悪くなってきたな…。
_ ツール・ド・フランス第15ステージ。ゴール地点はツールの聖地ラルプデュエズ。ここで勝つのはクライマーとして大きな名誉。ということでシモーニ(サウニエルデュバル)が狙ってるようだ…とニュースで見たが、砂田さんの日記によればどうもいい加減なコメントだったらしい…。
_ シモーニの代わりにがんばったのが、同じイタリア人のクネゴ(ランプレ)。ラルプデュエズの上りで、シュレック(CSC)、マッツォレーニ(T-Mobile)と共に先頭グループを形成。マッツォレーニが脱落して、シュレックとの一騎打ちに。しかし、今年のアムステルゴールドレースを制しているシュレックが強く、残り2kmでクネゴを千切ってラルプデュエズ制覇。ちなみにクイズ(今日のステージ優勝者は?)はシュレックで応募して正解(^^;。
_ 誕生日に勝てなかったガルゼッリ(リクイガス)がここでがんばって3位に入り、この日の敢闘賞を獲得。イタリア人が2-3位を占めてがんばった。同タイムの4位にランディス(フォナック)が入り、総合首位のペレイロ(ケスデパーニュ)がランディスから1分39秒遅れてゴールしたため、計算通り?ランディスがリーダーに返り咲き。さすがにペレイロの脚力はフォナックチームはよくわかっているのか。
_ AG2Rのデッセルはこの日粘って総合3位をキープ。ランディスの対抗馬と思っていたメンショフ(ラボバンク)はランディスから遅れてちょっと失望。最後はラスムッセンのアシストを受けながら、顔をゆがめながら上っていた…。
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山岳賞は、序盤から積極的にがんばったデ・ラ・フエンテ(サウニエルデュバル)がキープ。新人賞も、2位のクネゴが差をつめたものの、1位のフォーテンが頑張ってそのまま維持。最後は自転車から降りられなかったのが印象的。解説の市川さんは結構このフォーテンを買っていて、将来ツールを勝つんじゃないかとのこと。今後も注目しておいた方がいい選手かな。
_ ツール・ド・フランス第16ステージ。うわー、マイヨジョーヌのランディスがーっ!最後の上りで一気に遅れて、8分遅れの総合11位に後退。見ていた時にはハンガーノックになったのかなと思ったのだが、ゴール後のコメントによれば、ハンガーノックではなく単に体調のせいらしい。いずれにしてもこれでランディスの総合優勝はなくなった。昨日までは余裕があるような感じだったのだけどねぇ…。ランスのような横綱相撲ってなかなか難しいのだなぁ。これで総合争いが全く分からなくなった。面白い。
_ この日のステージは昨年の山岳王ミカエル・ラスムッセン(ラボバンク)が序盤から逃げを決めて、山岳ポイントを荒稼ぎ。ステージ優勝とマイヨ・アポアを獲得。ツール前に、このステージでラスムッセンが山岳ポイントを稼いでステージも勝つ、と踏んだのは正解だった。
_ アタックを決めたサストレ(CSC)が快調に逃げていたように見えたけど、後続のペレイロ(ケスデパーニュ)、エヴァンス(ダヴィタモン・ロット)、クレーデン(T-Mobile)とは13〜15秒の差をつけただけだった。それでもこの日の活躍で、サストレは総合2位 に浮上。マイヨジョーヌはペレイロが奪還。ペレイロはTTがそれほど遅くはないので、明日も今日つけたタイム差を守りきれば、シャンゼリゼでマイヨジョーヌというのも夢ではなさそう。でもクレーデンあたりはTT強いからなぁ…。うう、わからん。
_ メンショフ(ラボバンク)は今日もライバルたちから後れをとって、3分58秒差の6位に後退。明日動かないと総合優勝は難しいか。逆にこの日頑張ったのが、AG2Rのデッセル。モローのアシストを受けながら、この日2分37秒遅れの8位でゴール。山岳でここまで粘れる選手だとは。逆転は難しいかもしれないけど、そろそろフランス人にはシャンゼリゼの表彰台に立ってもらいたいので、頑張って欲しい。
_ それにしても…総合1-4位は、バルベルデ、バッソ、ウルリッヒ、マンセボのアシストとして出ていたはずの、本来エースではない選手なんだなぁ…。
_ 山岳に入ってポイント賞争いはしばらくお休み状態だけど、昨日ボーネン(クイックステップ)がリタイヤしたのに続いて、今日は「日々是イケメン」ベンナーティ(ランプレ)もリタイヤしてしまった。これでマキュアンのマイヨヴェールは安泰か…。
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この日最後にゴールしたのはスプリンターの面々ではなく、クイックステップに鳴り物入りで?移籍してきたホセ・ルハノ。どうやら喉をやられてしまったらしい(17ステージ未出走となった)。うーむ、今年最大の期待はずれ?
_ ツール・ド・フランス第17ステージ。…何というか、永らく語り継がれることになるんだろうなー、というようなもの凄い日だった。昨日のステージで突如として沈んでしまったランディスが、途中から単独で逃げ、最後までライバルとのタイム差を保ったままゴールして、再び総合争いに戻ってくることに成功。総合首位から8分差→7分+ボーナスタイム分を詰めて、30秒差まで来るとは、ホントに恐れ入る。昨日のレース後には、もう今年のツールの優勝は無理、というコメントをしていたのだが、実は全く諦めていなかったのだねぇ…。
_ この日のランディスは、ボトルを常に手に持って、頭に水をかけながらの徹底的なクーリング走行。ボトルの水が切れると、またチームカーからボトルを貰いまくり。ここまで徹底的に暑さ対策をしていたのは、昨日遅れたのが暑さのせいだったからなのだろうか。しかしチームカーに一体何本ボトルを詰んでいたのか…(^_^;。
_ サストレは終盤アタックをかけて、単独の2位走行。一時はサストレが暫定マイヨジョーヌだったが、最後のジュプレーヌ峠の下りが遅くて、ペレイロに再逆転を喰らう。ステージ終了後の総合成績は、1位ペレイロ、2位サストレ(12秒差)、3位ランディス(30秒差)、4位クレーデン(2分29秒差)。4位のクレーデンはチーム力を生かし切れず、この日遅れてしまって逆転の難しいタイム差になってしまった。1-3位は最後のTTで逆転する可能性あり。しかも順位の並びがTTの得意でない順というのが…(^^;。
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新人賞はクネゴがフォーテンを逆転して、マイヨブランを奪取。しかしこちらもフォーテンの方がTTが強いので、第19ステージで再逆転劇がありそう。
この日記は、GNSを使用して作成されています。