_ ドーピング疑惑者排除で優勝候補が去ってしまったツール、気を取り直して恒例の当たらない各ステージの優勝予想。
ドーピング事件に揺れる中でのプロローグは、ドーピング処分明けのミラーが獲ると予想してみる。フランス革命記念日の第12ステージは、去年2位のカザール。 シモーニはラルプデュエズでのステージ優勝を狙ってくるはず。ここだけに絞ってるんじゃないだろうか。総合の有力どころは次の超難関第16ステージのためにある程度温存しそうだし。
_ 総合は…こうなってくると、バルベルデが最右翼ですかねえ。ドーフィネ・リベレを制したライプハイマーなんかも注目かな。ランディスはメカトラブルのおかげでドーフィネで結果を残せなかったけど、調子は悪くない?
よくわからんのがディスカバリー。アセヴェドがエースナンバーをつけている辺り、特にエースを決めていないのかそれともわざとわからないようにしているのか。実際のエースとなりうる選手が、ヒンカピー、ポポヴィッチ、サヴォルデッリの3人いる。いずれも総合争いの穴的存在になりそうな気がする…。
あとはドーフィネで復調の兆しを見せたマヨが、どこまで上位に食い込んでくるか。
山岳賞は、去年に引き続きラスムッセン?でもツール・ド・スイスで調子よく逃げていたかと思ったらリタイヤしてしまったりと、よくわからない。マンセボが去ってシングルエースとなったAG2Rのモローが、総合を狙おうとしてやめて山岳賞狙いに切り替えて、獲ったりして(^^;。あとシモーニも狙う?ジロの山岳賞男ガラテ、シーズン途中で移籍してきたルハノがいるクイックステップ勢も意外と侮れなかったりするかも。
ポイント賞は、マキュアンかボーネンかというところだが、今年はボーネンの予感。去年も途中でケガしなければ獲っていただろうし。マキュアンも去年はあの頭突き降着がなければ獲っていたかもしれないが(^^;。去年ポイント賞のハスホフトはこの2人の後かな。でも心の中で獲って欲しいと願っているのはツァベル。
新人賞…コンタドールに期待していたのだけど…。順当に行けばクネゴだろうけど、2年前のアジア選手権で生で見ているマキシム・イグリンスキー(カザフスタン、ミルラム)を応援しようかな。
_ Jスポーツによる中継は、白戸・今中・栗村3氏だったが、若干暗めのトーンで始まる。まぁ仕方がない。こちらもフランスワインを用意してきたので、それを飲みながら観戦。
_ プロローグの勝者は、意外や意外、去年のマイヨ・ヴェール男のトール・ハスホフト。短いTTに強いとは知らなかった。スタジオの実況・解説の3氏もビックリ。2位は最終走者のヒンカピー。その差はわずか0.7秒と惜しかった。ディスカバリーチャンネルのエースはやはりヒンカピーになりそう?ヒンカピーのマイヨ・ジョーヌ姿も見てみたかったが、初日2位だったことで明日はマイヨ・ヴェール姿なんだな。…あれ、去年のランス・アームストロングも確か…。
_ 初日のステージ優勝予想の本命、デーヴィッド・ミラーはタイムが伸びず14秒遅れの17位に終わった。2年のブランクは大きいのかねぇ。
_ 総合優勝候補のフロイド・ランディスは何とスタート時刻に遅刻!デルカド以来の珍事?6秒ほどタイムを失ってしまい、最終的に9秒遅れの9位に終わる。精神的乱れも勘案すると、遅刻していなければ勝っていたかもしれない…(遅刻の原因は、出走直前になってタイヤに異常が見つかったのでメカニックが交換したためらしい。ランディス曰く「スタートに間に合わないと分かっていれば、交換を要求しなかったのに」。メカニック曰く「交換していなければ途中でタイヤが破裂していたかもしれず、そうなれば彼は今年のツールドフランスを失っていたかもしれない」)。まぁ、いずれにしても大幅にタイムロスしたわけではないので、明日以降気を取り直して頑張って欲しいところ。
_ TTが唯一の苦手と思われていたバルベルデが、頑張って4秒遅れの5位に入る。やはり今年の優勝候補最右翼で間違いなさそう?
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明日のゴールスプリントを制してマイヨ・ジョーヌ獲得を狙うスプリンター勢。ボーネン、ガルベス、ベンナーティあたりがその権利を獲った。もっとも、スプリンターのハスホフトが3位以内に来れば逆転は出来ないが。
_ F1は北米2連戦。今まで気が付かなかったけど、この時期にF1が北米へ行くのは、ワールドカップの熱狂を避けるため?(^^;
_ 前戦カナダではミシュランが通算100勝目を達成し、ムッシュ・ビバンダム以下盛大にその記念すべき勝利を祝ったが、100勝目の地が去年失態を犯したインディアナポリスでなくて良かったねぇと皮肉な目で見たくもなる。で今日の予選ではフェラーリ&ブリヂストンに惨敗を喰らう結果に。それでもルノーはアロンソがダメダメだった代わりに、フィジケラが3番手につけたが。
_ しかし驚いたのは下位陣の結果。琢磨がスーパーアグリの最高予選順位となる18位になったり、ミッドランドが2台とも第2ピリオドに進出したり。明日も波乱含み?
_ ツール・ド・フランス第1ステージは、ストラスブールをスタートした後、ライン川を渡ってドイツ国内に入り、またライン川を渡ってストラスブールに戻るというコース設定。
7人の選手が逃げを打っていたが、やはり平坦なコースのこの日の主役はスプリンター。集団がきっちり逃げの選手を捕まえて、ゴールは集団スプリントへ。しかしボーネンが早駆けしてしまい失敗、マキュアンは伸びてくるのが遅くてツァベルをかわすのがやっとで、勝ったのは意外や意外、コフィディスのジミー・カスペ。「え、うっそ、勝っちゃった」という表情で口元を押さえながらのゴールシーンが彼自身の心境を見事に表していた(^^;。
_ 右のコースぎりぎりのラインをとったマイヨ・ジョーヌのハスホフトは、コースサイドの何かが腕にヒットして、ゴール後おびただしい出血。どうやらPMUが配っている応援グッズの「手」らしい…。ポイント賞のスポンサーをしている会社の応援グッズがスプリンターへの凶器になるとはねぇ…。
_ マイヨ・ジョーヌはハスホフトからディスカバリーのヒンカピーに移動。ヒンカピーは最後のスプリントポイントを3位で通過し、2秒のボーナスポイントを奪ったためこの時点で暫定マイヨジョーヌ(CAの選手がハスホフトのために2位を獲ったのだが)。そしてゴールスプリントでハスホフトが4位以下に終わったので、そのままヒンカピーが初のマイヨ・ジョーヌ着用となったのだった。
_ F1アメリカGPは波乱に次ぐ波乱で、完走9台というサバイバルレースに。特に1周目の1〜2コーナーの、マクラーレンの相討ちを引き金として起きた多重クラッシュで7台がリタイヤ、さらにそのクラッシュでマシンにダメージを負ったバトンもリタイアしてしまったのが大きかった。
_ SC明けの1コーナーで琢磨とモンテイロが絡み、琢磨はすぐリタイヤ、モンテイロもしばらくして車を降りた。レーシングアクシデントの範疇だと思うが、今回琢磨は校長だったので残念。
_ 結局フェラーリが久々の1-2フィニッシュ(マッサは初の2位)で快勝。ブリヂストンはやはりインディアナポリスに強いなぁ。アロンソは最後までキレがなく、同僚フィジケラが3位表彰台に立ったのに対し5位に終わってしまった。
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意外だったのがピットスタートだったトゥルーリ。1ストップ作戦が成功し、終わってみれば4位という好結果に。サバイバルレースとなったお蔭でもあるが、トロロッソのリウッツィが8位に入り、チームに初ポイントをもたらした。地元アメリカのスピードの方が入賞していれば、FOA的には良かったのかもしれないが。
_ 昨日流血沙汰を起こした(?)ハスホフトが、今日も話題を提供。この日も最後はゴールスプリントになだれ込んだが、最後は斜行気味のマキュアンがステージを制してマイヨ・ヴェール獲得。ハスホフトは最後に左足のペダルが外れるアクシデントが起きて、時速70kmの中を片足こぎで必死にバランスをとりながら、3位のポジションを死守。この結果、ゴールのボーナスタイムがついて、総合首位に再度返り咲くことに。ケガした腕も痛々しげな中、執念ですな(^^;。
_ この日はサウニエルのデ・ラ・フエンテとエウスカルテルのアイトール・エルナンデスが逃げ、山岳ポイントを稼いでいった。エルナンデスがいっぱいいっぱいになってきたのを感じ取ってか、3つめの山岳ポイント手前でデ・ラ・フエンテがアタックし、エルナンデスを置き去りに。そのまま4つめの山岳ポイントも1位で通過。最後の山岳ポイントを前に、集団から飛び出したマイヨ・アポワのヴェグマン(ゲロルシュタイナー)にかわされるが、何とか2番手で山岳ポイントを通過し、この日終了時の山岳賞ジャージを確定。
_ フランスからルクセンブルグに入っても、そのままヴェグマンが逃げ続けたがやがて吸収。かわってT-Mobileのマティアス・ケスラーがアタック。最後のコースが下り基調だったことも手伝って非常にいいアタックとなったが、残り1kmを切ったところで集団がケスラーの後ろに迫ってきて、あと数百メートルというところでケスラーは集団に飲み込まれてしまった…(^_^;。惜しい。
_ ゴールスプリント、ボーネンが今ひとつ不調。中間スプリントでもそうだけど、早駆けしてしまったり、チームメイトと連携がうまくいかなかったり。この日は2位に入ったことで総合2位に上がってはきたが、ポイントの方は3位。マキュアンは中間スプリントは全く狙わず、ゴールだけを狙っていたのが功を奏したか。あとは、ツァベル…。もうダメなのか…。
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この日は膀胱炎で調子が悪かったディルーカが未出走で帰ってしまった。一花ぐらい咲かせて欲しかったが…。
_ ベネルクス3国をルクセンブルク→ベルギー→オランダの順に進んでいく第3ステージ。春のクラシックで登場する有名な丘が登場。
_ 中盤以降に小刻みに6つの山岳ポイントが設定されていて、逃げ集団の中のピノー(ブイグテレコム)がポイントを稼ぎまくって山岳賞リーダーに。
_ この日2つめのスプリントポイントはスパの街に設定されていた。ジロ・デ・イタリアではスパ・フランコルシャンのサーキットを走ったが、ツールは近くの道を通過しただけだった。残念…。でもヘリの空撮映像がオー・ルージュを映したりして、F1ファンとしては映像的に満足(^^;。
_ この日は落車やらパンクやらの場面がやたらと多かったが、終盤に大波乱発生。優勝候補最右翼のバルベルデが、何でもなさそうなところで前の自転車にハスったかして落車、そのまま担架に乗せられてリタイヤとなってしまった…。残念、残念すぎる。せめてピレネーステージは走ってほしかった。あと、その前にエリック・デッケル(ラボバンク)もフレッド・ロドリゲス(ダヴィタモン・ロット)とともに落車してリタイヤ。現役最後のツールだったのに…。こちらも残念すぎる。
_ 最後の山岳ポイントはアムステルゴールドレースで勝負所となるカウベルフの丘。逃げグループのうち最後で逃げていたアリエッタ(AG2R)が上りの途中で捕まり、ケスラー(T-Mobile)が1位通過。ケスラーは下りに入ってもそのまま逃げ続け、昨日と全く同じ展開に。しかし、今日はケスラーが逃げ切ることに成功して、嬉しい嬉しいツール初勝利。アタックをかけるタイミングが、何だかヴィノクロフを見ているようだ。
_ 5秒遅れてやってきた集団の先頭をケスラーのチームメイトであるロジャースがとり、T-Mobileの1-2フィニッシュとなった。ドーピング事件でウルリッヒが抜けたことで、発奮している感じ。
_ トム・ボーネンは4位に終わったものの、ハスホフトが集団から少し後れてゴールしたため、マイヨ・ジョーヌが転がり込んできた。さらに、マキュアンもカウベルフで力尽きたかゴールスプリントに参加できなかったためポイントを稼げず、その結果マイヨ・ヴェールもトム・ボーネンの手に。ボーネン、未勝利ながらジャージ2枚とは(^_^;。
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クイズはここまで3連敗。この日はスペイン(今日のステージ優勝者の国名は?)で応募したが、正解はドイツで今日も敗北…。
_ ツール第4ステージもマキュアンの勝利。開幕前予想がようやく当たった(^^;。ステーグマンスに連れられて、一気に上がっていって、圧勝でゴール。強いねぇ。ボーネンはまた勝てず。やっぱり調子が悪いのか。この結果、マイヨ・ジョーヌはボーネンが保持したものの、マイヨ・ヴェールはマキュアンに移動。
_ 今日こそは期待していたツァベルはラスト3kmというところでパンクしゴールスプリントに参加できず。一方で、ラスト15kmでマヨとともに落車したケスデパーニュのイザーク・ガルベスが2位に入ってビックリ。終盤に脚を使って2位に来ちゃうとはねぇ。この後どこかで勝つかも?
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あと、ゴールスプリントではハスホフトのアシストであるジュリアン・ディーンが落車。後続はうまく避けて、結局転んだのはディーンだけ。さすがにトッププロですな…。
_ NHKの「おはよう日本」で、かの「銃士戦隊フランス・ファイブ」が紹介されて、朝からビックリ!監督さん、最初はフランス語だったけど、最後は流ちょうな日本語で、日本人にもぜひ見てもらいたいと喋っていた。
_ ツール・ド・フランス第6ステージはまたマキュアンが区間優勝。ノリにノっている。ステーグマンスのアシストも完璧だった。これで今大会3勝目。ゴール直後のマキュアンのアクションを見て、「ビートたけしのスポーツ大将」のカール君を思い出したのは僕だけ?(^^;
_ この日も逃げ(巨人バクステッド、ジェラン、ブラール)は泳がされて、残り4kmぐらいで集団にキャッチされて終わる。逃げが勝てるのは、ピレネーとアルプスの間の平坦ステージぐらいか。それにしても今日の序盤の逃げにボーネンやハスホフトが加わったのはビックリ。
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クイズはランプレ(≒ベンナーティ)で応募したのだが…。最後、ランプレがトレインをつくった時には今日は当たったかなぁと思ったのだけどねぇ。
_ ツール・ド・フランス第7ステージは50kmの個人タイムトライアル。ベテランのTTスペシャリスト、セルゲイ・ゴンチャールが重いギアで猛烈に飛ばして、区間優勝&マイヨ・ジョーヌ獲得の快挙。今年のジロでもマリア・ローザを着て大喜びしていたが、今日も大喜び。見ているこちらも嬉しくなりそう。
_ CSCのジューリックがS字カーブでミスを犯してクラッシュ…。フォナックのランディスはメカトラ。ヒンカピーやザブリスキーらが奮わず、アメリカ勢がやけに不調だった(ランディスは最終的に2位だったが)。一方でT-Mobile勢が上位10人中4人と猛威を振るった感じ。
_ マキュアンは最終走者のボーネンに抜かれたが、途中で抜き返そうとするパフォーマンス?一旦抜いた選手に横に並ばれたボーネンは、「ついてくるなよ」とばかりにダッシュしたのが笑えた。ゴール前では手を振る余裕。
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今日のクイズは、「今日終了時点のマイヨジョーヌは?」。ロジャースかゴンチャールの2択だと思ったが…ロジャースの方で応募してしまって、8連敗。
_ Fポン決勝を見に、鈴鹿へ。開催されたレースは、Fトヨタ、アルテッツァ、FCJ、F3、Fポン。朝から今にも雨が落ちてきそうな空模様だったが、F3決勝の途中で雨がぱらつき出す。Fポンは屋根があるV席で観戦。Fポンは今年開幕戦以降ずっと雨絡みだったが、この日は結局大崩せずドライコンディションのまま終了。よかったよかった。
_ 今年から仮表彰式はグラスタ下ではなく、F1で使われる表彰台(以前はWGPでも使っていたが、WGPが開催されなくなったためにF1だけでしか使わなくなっていた)で行うようになっていた。そのため、Fポンのレース終了後には、コースが開放されてコースサイドのピットウォールのところまで入れるようになった。これはいいファンサービスだなぁ。ただ、Fポン以外のレースの仮表彰はスタンドから眺めるしかなく、こちらは逆に以前よりも観客と表彰される選手たちとの距離が開いてしまったのが残念。
_ Fポンの次戦は亡きMINEの代わりに開催されることになった、オートポリス。国内トップフォーミュラがオートポリスに行くのは1992年以来かぁ。全日本外人選手権と言われていた時代を象徴するようなリザルトだなぁ、これ(^^;。そういえば、この前戦の鈴鹿で小河等が事故死しているんだな…。
_ ツール・ド・フランス第8ステージ、今大会で初めての逃げ切りで、AG2Rのシルヴァン・カルザッティが区間優勝。いつも積極的に逃げている選手だったので、いつかは区間を獲るんじゃないかと思い事前の優勝予想で去年に引き続き名前を挙げていたのだが、予想していたステージではなかったけれど勝ってくれたのは非常に嬉しい。…でもクイズはまた外した…。
_ 2位、3位には途中までカルザッティらと一緒に逃げていたカールストロームとアルガンが入る。アルガンが2位に入っていたらフランス人1-2だったのに。
_ 4位以下は集団スプリント。それまで姿が見えなかったマキュアンがいつのまにやら上がってきていて、集団の頭をとったのはさすがというか。
_
総合首位はゴンチャールがキープ。ゴンチャールはTTスペシャリストとしての印象が強いけど、ジロでは2004年の総合2位を最高に、総合10位以内に何度も入っている、実はオールラウンダーな選手。もうベテランなのでどれだけ山岳での力が残っているかわからないけど、ひょっとしたら最終的に表彰台も狙えたりして。いや狙って欲しいなぁ。
この日記は、GNSを使用して作成されています。