_ 第9ステージはヴァルディゼール〜ブリアンソンの159.5 km。スタート直後にイズラン峠を越え、さらにテレグラフ峠→ガリビエ峠を越えてブリアンソンにゴールするという難関ステージ。第7ステージでいい走りを見せていたコロンビア人のマウリシオ・ソレールがガリビエ峠で飛び出してそのまま逃げ切り、コンチネンタルプロチームのバルロワールドにツール初勝利を献上。ヴィノクロフは3分24秒遅れ、総合争いから脱落…。
ブリアンソンは今年のジロでもゴール地点になっていたけど、本当に美しい城塞都市だなぁ。ちなみにこの日のJスポーツの中継中に出されるクイズ、1つ目の「ボーナスクイズ」(ガリビエ峠を1位で通過する選手の国籍は?)を「コロンビア」と書いて的中したが、当選しなかった…。正解者37人に対し、当選者は20人、当たる確率は1/2以上だったのに…(涙)。
_ 第10ステージはタラール〜マルセイユの229.5km。ベテランのセドリック・ヴァスール(クイックステップ)が逃げ集団のゴールスプリントを制して、10年ぶりにツールでステージ優勝。今年限りでの引退を決めていたようで、本当に嬉しい勝利となった。後続の集団ではボーネンがマイヨヴェールのライバルであるツァベルを制して、ポイント差を広げることに成功。クイックステップにとっていい1日になった。
_ 第11ステージはマルセイユ〜モンペリエ182.5km。帰宅が遅れて展開がよく分からなかったが、どうやらアスタナがプロトン分断作戦に出て、運悪く落車で集団後方に下がっていたモローが遅れてしまった模様。逃げていた選手が捕まり、ゴールが近づくと、ヴィノクロフがアタック!さすがにこれは成功しなかったが、ヴィノクロフはまだ諦めていない?最後は集団スプリントとなったが、ロータリーのカーブで落車が発生し、ボーネンやベントソが巻き込まれてしまった。優勝は南アフリカ人のロバート・ハンター。ワイルドカードで出場のバルロワールドが2勝目を挙げるという快挙。
_ 第12ステージはモンペリエ〜カストルの178.5km。マイヨヴェールを争うボーネン、ツァベル(ミルラム)、ハンターの三つ巴のゴールスプリントになったが、ボーネンが半車身ほどの差を付けて勝利。またポイント差を引き離すことに成功した。うーん、ツァベルおじさんのマイヨヴェールは、ボーネンが故障しない限り難しいかなぁ…。
_ 第13ステージ、アルビでの個人タイムトライアル。ヴィノクロフが渾身の走りを見せてステージ優勝を果たすとともに、総合優勝争いに舞い戻ってきた。不屈とはまさに彼のことを言うのだなぁ…。雨でコンディションが変わる中、ヴィノが走った時はまだレインコンディションだったが、路面状況などを的確に判断して、好タイムを叩きだした。同僚で同じくタイムトライアルが得意なクレーデン、それにカシェチキンは落車をしてしまったが、それでも3-4位。アスタナ勢がこれで一気に巻き返してきた。
タイムトライアルが苦手なマヨがここで総合順位を落とすのは想定されていたが、モロー(AG2R)が絶望的にタイムを出せず総合争いから脱落、さらにTTがそれほど苦手でないはずのバルベルデも絶不調の走りで一気に総合11位まで転落してしまった。バルベルデ(ケスデパーニュ)はステージ終了後マイヨジョーヌを着ると予想する人もいたぐらいだったのに…。逆に頑張ったのがラスムッセン(ラボバンク)。過去のタイムトライアルの実績からして、マイヨジョーヌを失うのは確実と思っていたが、路面コンディションの回復も味方に付けて、2分55秒遅れの11位でゴール。TT得意のカデル・エヴァンス(プレディクトール・ロット)がラスムッセンとの差を詰めたものの、1分のギャップを残してラスムッセンがマイヨジョーヌを守り通した。
ピレネーを前に、総合争いはこれでまた訳がわからなくなった(^^;。ヴィノクロフはラスムッセンに5分10秒差で、何とかぎりぎり総合優勝争いが出来るタイム。最後のTTで4分ぐらい詰められるとして、ピレネーで1分以上ラスムッセンを千切らないと難しいか?とはいえ、山はラスムッセンが本領を発揮する場所。ライバルたちにさらに差を付ける可能性もあり得る。TTと山岳での力を考えれば、エヴァンス、コンタドールが結構有利な気もするけど、どうだろう…。ただしエヴァンスにはアシストしてくれる選手がいるかどうか…あ、チョーニがいるのか。でもチョーニぐらい?ディスカバリーはライプハイマー、ポポヴィッチがいるからなぁ。アスタナは、ヴィノクロフの総合の可能性が復活したことで、またヴィノをエースに戻すのだろうか。クレーデンが一番いい位置にいるけど、それでもアシストに回すことにするんだろうか?3枚看板な状態だけに、悩ましいところ。まぁ、アスタナはカザフ国営チームみたいなもんなんで、こうなったらもうどうなろうがヴィノを絶対エースとして戦い抜くかな。
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F1ヨーロッパGP予選は、ハミルトン大クラッシュ!明日のレースはドクターの判断次第ということに。クラッシュ直後に足をバタバタさせていたのは何だったんだろう。正面から突っ込んだけど、足は無事だよというアピール?PPはライコネン。流れはまだフェラーリかな?SAF1はQ1突破したものの、Q2最後尾。本家ホンダはバトンがQ1で落ち、相変わらずダメっぽそう。マンフレッド・ヴィンケルホックの息子、マーカスがスパイカーからデビュー。22人中、ドイツ人が5人に!(ニコ・ロズベルグは純粋なドイツ人ではないけど…^^;)
_ オービスク峠の戦いを制したラスムッセンだったが、その日の夜にチームがラスムッセンをこれ以上走らせないことを決定。チームスポンサーの意向とのことだけど、このタイミングで撤退を求めたのは、ラスムッセンの総合優勝が濃厚となったことで、ここでやめさせないともっと大ごとになってしまう(総合優勝が決まってから剥奪とか)という判断が働いたのかなぁ…。ASOとしては、大会前にラスムッセンを排除しておけば…と思っているに違いない。
_ ラスムッセンのニュースの前には、モレーニのドーピング陽性判定、本人肯定→コフィディス撤退というニュースもあって、何だかフェスティナ事件のような雰囲気になってきた。
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これでまた、ファン離れ、スポンサー離れが進むんだろうかねぇ…。世界選手権の開催もまた一段と厳しくなってきた。今年はNHKで総集編を放送するようだけど、それも今年限りになってしまわないだろうか…。
この日記は、GNSを使用して作成されています。