_ ゲーム音楽のオーケストラコンサート、「PRESS START 2010」の夜の部に行ってきた。開催場所は池袋の東京芸術劇場。ゲーム音楽のコンサートは去年の「Video Games Live in Japan」以来。このコンサートは5回目らしいが、自分は今回が初参加。
_ ロビーには、先日ゲーム音楽特集のあった「題名のない音楽会」から、植松伸夫さん、桜井政博さん宛ての花が飾られていた。今回の演奏は、その時の放送と同じく神奈川フィルハーモニー管弦楽団。
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演奏されたのは以下のとおり。
第1部
第2部
アンコール
_ 元々クロノ・トリガー/クロノ・クロス目当てで聴きに行ったので、プログラムでしょっぱなにそのメドレーを演るというのを知って、ちょっとがっかり(いきなり自分にとってのクライマックスが…という意味で)。でも演奏が始まると、その素晴らしい旋律にいきなり引き込まれてしまった。メドレーということで結構曲目も多かったのもよかった。ただ「時の傷痕」は一度オリジナルの編成で聴いてみたいのだよなぁ…。篠笛とアコギ入りで。
_ 次の「NewスーパーマリオブラザーズWiiメドレー」は、杉並児童合唱団の、「わっ!\(^o^) わー!\(^o^)/」というコーラスと振付が非常に可愛くてたまらなかった。マリオがやられたときの振付もたまらん(^^;。
_ 「ファミコンここまで出てるのにメドレー」は曲当てクイズ的な要素のあるメドレー。曲のイントロが流れるので、何の曲かわかった人は手拍子してねー、という趣向。昼の部は初級編で、夜の部が上級編。スターソルジャー、たけしの挑戦状と比較的メジャーなのが続いたので簡単じゃねぇかと思ったものの、その後はわからない曲が続々。ヴォルガードIIに愛戦士ニコル…。締めはディスクシステムの起動音。
_ 「ICO」はメロディー・チューバックさんが英語で歌い上げた。「ICO」はいつかやりたいなぁと思いながらも、結局やらずに終わったゲームなんだよなぁ。今度PS3で出るらしいが…。
_ 「ゼルダの伝説」は、スマブラX用に古代祐三氏が編曲した3分バージョンのものを演奏。(実はスマブラの曲は2分でなくてはダメで、古代氏が勘違いしてしまったとのこと。結局3分バージョンから1分そぎ落として2分バージョンが作られたらしい)
_ 「METAL GEAR SOLID PEACE WALKER」は、オリジナルの歌い手であるドナ・バークさんが登場、力強くも美しい歌声を披露。彼女は東海道新幹線の英語の車内アナウンスも担当されてるんだとか(^^;。
_ 「ロックマン2」の後、休憩を挟んで第2部へ。「ワイルドアームズ」の曲も今回初めて聴いたけど、口笛奏者による「荒野の果てへ」の口笛には見事に聴き惚れてしまった。今回のコンサートの中で一番素晴らしく感じた曲かも。
_ 「ナムコアーケードメドレー2010」。初期のナムコのゲームはサウンドもいいというのを改めて感じさせたメドレー。「マッピー」とか名曲だよなぁ。
_ 「朧村正」は、オーケストラをバックに、尺八、津軽三味線、さらにエレキギターという、和と洋とが見事に融合したサウンド。ゲームミュージックならではのプログレッシブ感ある素敵な曲だったなぁ。作曲者の崎元仁さんも登場。
_ 「リズム天国」は会場参加型企画。会場内から選ばれた2人の観客がステージに上がり、企画者2人(白・野島さん、黒・植松さん)が叩いた楽器のリズムと同じリズムを再現するというもの。テーマは「忍者」ということで、植松さんが黒忍者姿で登場(^^;。その上、パートナーとなる参加者は女の子がいい〜と言って探しまわったり、さらにセクハラまがいのことを言わせたり?選ばれた女性の方もノリのいい人で、会場大ウケ(^_^)。
_ 「ファイナルファンタジーX」は定番の「ザナルカンドにて」。作曲した植松さんですら「やりすぎなんじゃない?」と言う始末。でも自分は生で聴くのは初めてなんで、これを聴けてよかった。演奏前のやりとり、指揮者の竹本さんの「一言言わせてください。これから心を込めてザナルカンドにてをやろうとしてるのに、作曲者がこの格好(黒忍者姿)ですよ!」には爆笑。
_ ラストは、メロディー・チューバックさんと杉並児童合唱団が再登場して「MOTHERメドレー2010」。サントラ同様の歌付きバージョン!「POLLYANNA」も良かったけど、「EIGHT MELODIES」は杉並児童合唱団のコーラスもよく効いて、涙腺崩壊。演奏後、客席に作曲者の鈴木慶一氏が来ていることが紹介され、場内どよめく。自分の席からは白い髪が見えただけだったけど(^^;。
_ そしてアンコール。メロディー・チューバックさんが登壇して、「LocoRoco」の「ロコロコのうた」を歌う。CMで聴いたなぁ。頭にこびりつくようななんとも言えない架空の言語の歌詞を完璧に歌い上げたメロディーちゃん、実はオリジナルの歌い手さんだったという!
_ 愉しい「ロコロコのうた」が終わると、舞台右袖からアヤシゲな3人組が登場。DSで今度発売される「KORG M01」のデモ演奏らしい。1曲目がトリガーの「世界変革の時」、2曲目がゼノギアスの「飛翔」と、光田さんの曲が続いたので嬉しかったが、帰ってから驚愕の事実を知る。怪しげな3人組のうちのオレンジ色のスーツの人が、実はその光田康典さんだったという…!「KORG M01」の開発に携わっていたんだとか。もっとちゃんと目にしておけばよかったなぁ。さらに言えば、舞台でちゃんとした紹介がなく、デモ演奏自体なにしてるんだか分からない感じで終わったのが残念。
_ 大トリは「ロマンシング・サガ ミンストレルソング」。ピアノ演奏が作曲者の伊藤賢治氏であることが演奏後に紹介されるというサプライズ付き。そして終演。
_ あっという間に2時間が過ぎてしまった感じで、去年の「Video Games Live in Japan」よりも格段に楽しめる内容だった。また来年行ければなぁ。
_ 「PRESS START 2010」の会場に着くまでは、東京観光。行きたいけどまだ行っていない観光スポットがネタ切れ気味で、今回は増上寺(再訪)→東京タワー(中学の修学旅行以来)→明治神宮→古代オリエント博物館(サンシャインシティ)…を巡った。
_ 5年ぶりに訪れた増上寺。前回訪れた時と変わっていたのは、大殿右にある安国殿が建替中(といっても完成間近)だったこと。そのためか、三門をくぐってすぐ左手に、プレハブの法要受付所が建てられていた。横井英樹が建立した、ホテルニュージャパンの犠牲者を慰霊する観音像(お詫び観音)は、そのプレハブ小屋に隠れるような形になっていた…。
_ 増上寺大殿の後方にそびえ立つ東京タワー。訪れたのは実に20年ぶりで、当時のことは忘却の彼方。展望台は大展望台(地上120m)と特別展望台(同223m)があったが、特別展望台に行くには合わせて1,420円もかかるのでパス(どっちにしても待ち時間が50分ぐらいだったので時間的に無理だった)し、大展望台で我慢。かすかに東京スカイツリーの姿も見えた。
_ タワー下にあるフットタウンには、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』の夕日町三丁目1/43スケールジオラマが。
_ 原宿へ移動して、初めての明治神宮へ。参道脇にはフランス・ブルゴーニュから献納されたワインの樽が。酒樽が並ぶ神社はよく見かけるけど、ワインの樽が並んでいるのは初めて見たなぁ。中にはロマネ・コンティの酒樽も!
_ 明治神宮御苑は順番待ち状態なのでスルーし、本殿にお参り。それから宝物殿を見学。歴代天皇の肖像画がずらりと掲げられていたけど、多くが想像で描かれた顔だよなぁ、と思いながらも全部見てしまった。
_ 池袋へ移動して、サンシャインシティへ。サンシャインシティはキャラメルボックスの芝居を見に何度か足を運んでいるものの、サンシャイン劇場と展望台以外は行ったことがなかった。水族館は先月末をもってリニューアル工事のための休館期間に入ってしまったので、今回は古代オリエント博物館に足を運んでみることに。ちょうど特別展「地中海古代クルーズ ―オリーブとワインと…―」が開催中(常設展だと写真撮影が可能らしいが、今回は特別展のみの展示だったため撮影NGだったのがちょっと残念)。ワインやオリーブ油を入れていた壺や、酒杯の展示が印象的だった。で、腹ごしらえして東京芸術劇場へ…。
_ フェリー船は約40分で千葉・金谷港に着岸。ここから徒歩で鋸山ロープウェー乗り場へ。往復の乗車券は900円だが、JAFの会員割引を使って810円。
_ 41人乗りのゴンドラで約4分の空中散歩。高度が上がり、眼下に東京湾が広がる。
_ 山頂駅の上にある展望台から、改めて景色を眺める。素晴らしい。若干霞んでいたものの、対岸の横須賀火力発電所も見えた。展望台下には寂れたゲームコーナーがあったのだけど、妙に既視感が…。あとになって、ここが「ゲームセンターCX」の「たまゲー」で有野課長が訪れた所であるのに気づいたのだった…(^_^;。
_ その後、鋸山に境内が広がる日本寺をハイキング。十州一覧台→百尺観音→地獄のぞき→千五百羅漢→大仏とほぼ一回りしたけど、大仏さんに辿りつくまで、階段だらけの地獄(^^;。おまけにこの日は暑くて、汗まみれに。飲みかけのペットボトル1本だけ持って入ったのは失敗だった…。
_ 大仏は日本一の大きさを誇る石仏。昭和44年に復元されたもの(元のは18世紀に彫られたが、自然風化により荒廃してしまったらしい)で、高さ31mもあるとのこと。奈良東大寺の大仏の約1.7倍!
_ 帰りもロープウェーを使って下山し、浜金谷駅からJRで木更津へ。電車の本数が少ないから大変。駅前の食堂で食事をとりたかったけど、時間が微妙だったので断念。ちなみに行きは余裕だったロープウェー乗り場前の駐車場が、帰りは一杯で国道の信号先まで車が列をなしていた。
この日記は、GNSを使用して作成されています。